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サブカルプランナーを目指して-第4回~企業のニコニコ動画活用について~

»2012年10月31日
mushatter武士道ブログ

サブカルプランナーを目指して-第4回~企業のニコニコ動画活用について~

武者 慶佑

1982年生まれ 宮城県仙台市出身 株式会社シェアコト / サブカルプランナー 一般企業のプロモーションとアニメを掛け合わせた企画を専門で作っています。 過去実施クライアント様 ドコモ様、ローソン様、マイクロソフト様、GMOインターネット様、など大手企業様の企画を中心に企画を実施。 アニメ活用マーケティングを数字とフレームワーク理解するNED(TEDのパクリ)なども実施。

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こんにちは。

今日は企業のニコニコ動画活用について思うところがありますので書かせてください。

ちなみにこのブログはニコニコユーザーの皆様にとっては当たり前のことですので、
無視してください。マジで。


企業とニコニコの現状

国内におけるソーシャルメディアの積極活用を行っている企業のうち42%が
ニコニコ動画やニコニコ生放送を活用し始めているようです。

企業のニコニコ活用.jpg

で、活用ということなのですが、実際にどうやって活用しているのでしょうか?
ニコニコチャンネルやニコニコ生放送を見てみると、結構ただ流しているだけで、
再生回数はたったの数百回が多いです・・・

さて、これで本当にニコニコを活用ていると言えるのでしょうか?

なぜニコニコ内で動画が再生されないのか、
企業のマーケターの皆さんは知っておく必要があると思います。


ニコニコの文化を知る

ニコニコ内には2500万人以上の会員がいます。
しかし、会員それぞれが別々の目的を持って活動をしています。

ポイントは"目的を持って行動している"ということです。

ある人は毎日の生放送をチェックしたり、ある人はアニメチャンネルを見たり、
またある人はボーカロイドの曲を聴いたり。

そういうニコニコ内にいる人の行動の延長に動画を設置しない限り
まず見られないと考えます。

そうそう企業名で検索するして好んで宣伝を見る人はいません。

このような場所に対して、以下のようなBtoCの視点は通用しません。
・CMを拡散して欲しい
・イベントの生放送を見て欲しい
・ユーザー参加型の動画投稿コンテストに参加して欲しい

まずはニコニコはどうやって見られているのか?
YoutubeやUstreamとどう違うのかを理解してから動画を企画しましょう。

最低限タグやコメント、配信タイミングや番組タイトル名を
心がけることが必要ではないかと思います。

以下はちょっと前のものですが、僕が"buzzG"というボカロPを知るまでの経路です。
ボーカロイドGUMI以降がタグですが、例えばこんな感じにタグを追っています。

タグマーケティング2.jpg


遠く離れたところで企業が直接的に訴求しても届くとは限りません。

どんなタグが流行っているのか、知っておく必要性はありますね。


ニコニコKPIを考える

さぁ、ニコニコの文化を理解したら次は再生数を稼ぐための仕掛けを考えます。

生放送においては予約数、事前ツイート、事中ツイート、事後ツイート
タイムシフト視聴など仕掛けられる要素があります。

ちなみにここで放送中のツイートの遷移が見れますので面白いですよ!

ニコニコツイート.jpg

ニコニコツイート2.jpg


こういった仕掛けられる要素をしっかり仕掛けてこそ、
放送視聴が最大化するのではないでしょうか。

そして、上記をKPIとしてどれだけ再生されたのか、
放送を通してニコニコの文化がどう形成されたのかを理解して次に繋げる必要があります。


ユーザーと一緒に文化を形成するという点では、
ニコニコ全体に共通して言えることですが、
コメントをどれだけ打ってもらえるかが一つのキーとなります。

よくソーシャル界隈だと、TwitterのTPS「バルス」が話題になりますよね。
マーケターの方は動画配信の際、バルスを起こしたいと思ったりするのではないでしょうか。

バルス.jpg
                                      バルスの図

一緒に動画を見ているんだという共有感を高めてくれるのが、
ニコニコで言えばコメントだったりします。

でも実際はコメントはバルスのように生放送で瞬間的に生まれるものだけではなく、
アーカイブされた動画に対して、
ある人が書き込んだことで、次の人が次回見たときに同調して、
連鎖して、文化になり、発生していくものもあります。

例えば少し古い事例ですが、
這いよれニャル子さんの「(」・ω・)」うー!(/・ω・)/にゃー!」はいい事例です。

うーにゃー画面.jpg

オープニング曲の中で出てくる「うー!にゃー!」のタイミングで
「(」・ω・)」うー!(/・ω・)/にゃー!」
というコメントを書き込む文化となり、
回を重ねることでTwitterでいうTPSの「バルス」ような現象になっていきました。


宣伝乙(以下僕の宣伝なので読み飛ばしてもいいです)

いろいろとニコニコについて書かせていていただきましたが、
もっとしっかりと企業のマーケターの皆様に直接お会いしてお話できればと思い、
11月21日(水)20:30より原宿のニコニコ本社
「NED」(niconico entertainment design)という
セミナーをやらさていただくことにしました。

NED告知.jpg

「第一回NED」では、ニコニコを活用した、マーケティングについて、
コメント、やタグ、マイリストといった"ニコニコKPI"を定め、
文化をユーザーと一緒に作り出すまでの流れを事例を交えながらプレゼンを行います。

ちなみに3,000円の有料セミナーですのでお気をつけください。

info@sharecoto.co.jp にメールください。

いちおう30名様くらいの企業マーケター様向けに考えています。
配信はしませんのでご了承ください。