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東証大納会。一人一人の小さな投資(微分)が日本の将来・科学の未来(積分)を支えます。
理系博士研究者の一人が考えるビジネスマインドと実践例
東証大納会。一人一人の小さな投資(微分)が日本の将来・科学の未来(積分)を支えます。
ポスドク&非常勤講師生活を経て、私立大学の教育・研究職に従事する一方でポスドク時代に不動産投資を開始。職場の行き帰りの生活だけでは極めて危ういことを知るに至り、現在は会社・社会・国に過度に依存しない生き方を少しずつ実践中。
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東証大納会。一人一人の小さな投資(微分)が日本の将来・科学の未来(積分)を支えます。
ほぼ年中行事のようになっておりますが、今年も東京証券取引所(東証)の大納会に言って参りました。
今のようなゲストを呼んでイベントを行うという形式になったのが2002年だそうです。今年の大納会のゲストは、地球を出発して、7年の年月を経てイトカワから地球に帰ってきた「はやぶさ」のプロジェクトマネージャーでいらっしゃる・宇宙航空研究開発機構(JAXA)の川口淳一郎先生でした。引け後のイベント以外にお話をされた方がいらっしゃるのかどうかはわかりませんが、その前に1時間のセミナーがあり、そちらも参加してみました。
「はやぶさ」に限らず、科学の研究のために多額の税金が投入されています。それはいわば未来への投資なわけです。投資といえば、株式投資もそうで、上場企業への投資です。企業が利益を上げることができれば、税収(法人税)が増え、未来への投資の1つである科学の研究に予算を回すことができます。
いわば、科学研究は企業への投資によって支えられているといっても過言ではありません。更に、その企業を支えているのが投資家であり、何割かは個人投資家の皆さんのお力ということになります。加えて、企業だけでなく、個人の皆さんの所得税からもその費用が捻出されています。
私自身もその税金から研究をさせていただいている身として、納税者の皆様には感謝の気持ちでいっぱいです。
ですから、少しでも恩返しというほどにもならないのですが、株式投資をすることによって、小額ではあっても株主となり、税金を納めている法人さんへのサポートをしているわけです。長期保有している株式もいくつかあります。
更に、個人の皆さんへは、日本科学未来館でのボランティア活動を通して、展示の説明等をすることやサイエンスカフェなどで、自分なりの社会還元を行っております。というのは実のところ後付けの理由ではあるのですけど、理由の一つであることにはかわりございません。
株式投資をすると色々とよいことがあります。配当が来たり、株主優待といって、企業からのお中元・お歳暮のようなものも届きます。
なにより、その企業が存続してもらわないと我々の生活が成り立たなくなってしまうと思う企業があれば、是非、その企業の株式を保有していただければと思います。衣食住に関する何1つとっても、自分一人では何一つできないのですから。社会から受けている恩恵は絶大です。
そんなことを再認識させてくれる大納会・大発会だと思っております。
川口先生のおっしゃっていた言葉で「やれることは全て行って、最後まであきらめない」「高い塔を建てないと新たな地平線は見えてこない」という2つが印象に残りました。
今は塩漬けになっている株があったとしても、自分の代はだめでも、子供の代には上がるかもしれないと諦めないで持っていることも大切かもしれません(笑)。
しかし、株というのは不思議で、買うと下がるし、売ると上がるんですよね。
今日のまとめ 「株式投資が明日の科学の礎となり、次世代・次々世代へ恩恵をもたらす。」