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ジャポニカ学習帳、チャーンス!
理系博士研究者の一人が考えるビジネスマインドと実践例
ジャポニカ学習帳、チャーンス!
ポスドク&非常勤講師生活を経て、私立大学の教育・研究職に従事する一方でポスドク時代に不動産投資を開始。職場の行き帰りの生活だけでは極めて危ういことを知るに至り、現在は会社・社会・国に過度に依存しない生き方を少しずつ実践中。
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昆虫の写真が気持ち悪い!?
ジャポニカ学習帳といえば、表紙の昆虫の写真が象徴的ですね。自分自身も小学生の頃によく使っておりましたし、特に自由帳に迷路を書くのが非常に好きでした。きっと、ジャポニカ学習帳を1冊も使ったことがないという人は一人もいないのではないかと思うほどですね。
一部の保護者や教師から「昆虫が気持ちわるい」とクレームが入ったというニュースが話題になっています。そこで、メーカーのショウワノートさんは、苦渋の対応として、昆虫の写真を使わないことを決めたそうです。
またか?
「またかよ!」と思ったのは私だけでしょうか?
思い出すのは、「蒟蒻畑」、「フォアグラ弁当」、「ふかひれスープ」の事件です。要は、ごく少数のクレーマーの存在がその商品の存在自体を否定し、発売中止に追い込んだ事例です。以前に、この内容で書かせていただいたこともあります。勿論、「蒟蒻畑」の場合には、事故に遭われた方は気の毒ですが、この論調がまかり通るのであれば、自動車は交通事故の危険があるから製造中止という決断もありえることになります。
好きな写真を貼ればよい
そもそも、気持ち悪ければ、買わなければいいし、使わなければよいわけです。それで全て解決します。もし、純粋に表紙だけが問題であれば、昆虫の写真の部分に紙を貼って隠してもよいですし、表紙をちょん切ってしまい、裏返しにして下敷きにでもすればよいのではないでしょうか?
更にもう一歩進めて、写真の部分を元々から白いままにして、例えば、ウェブ上に昆虫写真集を作って、もしくは既存の写真でも十分でしょう、好きな昆虫の写真をダウンロード、プリントアウトして貼ってもよさそうです。いくらでもバリエーションの幅が広がりそうです。いくらなんでも、他の子が使っているノートまで気持ち悪がる権利はないですね。
教員側が気持ち悪いと思ったら理科の授業はどうなるの?
というか、百歩譲って保護者やお子さんが気持ち悪いと思うのはよいとしても、教員側が気持ち悪いと思ってしまったら、どうやって理科の教育を行うのでしょうか? 小学校の先生であれば、当然ほぼ全ての先生が理科も教えるわけで、全くもって不思議な今回のニュースです。
(P.S.) こちらに、昆虫の写真バージョンのジャポニカ学習帳の画像がいっぱいありますが、具体的に、一体どの写真が気持ち悪いのでしょうかね。