誠ブログは2015年4月6日に「オルタナティブ・ブログ」になりました。
各ブロガーの新規エントリーは「オルタナティブ・ブログ」でご覧ください。
政治家の資質
理系博士研究者の一人が考えるビジネスマインドと実践例
政治家の資質
ポスドク&非常勤講師生活を経て、私立大学の教育・研究職に従事する一方でポスドク時代に不動産投資を開始。職場の行き帰りの生活だけでは極めて危ういことを知るに至り、現在は会社・社会・国に過度に依存しない生き方を少しずつ実践中。
当ブログ「理系博士研究者の一人が考えるビジネスマインドと実践例」は、2015年4月6日から新しいURL「http://blogs.itmedia.co.jp/nagamatsu/」 に移動しました。引き続きご愛読ください。
柔道の谷選手が出馬されたことは大変な驚きではありますが、
本来、政治家に必要な資質なんてものは、何もないように思います。
あるとすれば、
・この国をどうしたいか
・この世界をどうしたいか
・この地球をどうしたいか
・この宇宙をどうしたいか、
について、考えを持ってさえいれば、十分ではないでしょうか。
つまり、この国の国民であれば、誰にでも
その資質があってしかるべきで、実際にそうなんだと思います。
ひと頃前に、「女性がもっと政界にでるべきだ」との議論があり、
実際に、女性議員の数は増えたと思いますが、
ならば、本来、「職業・政治家」以外の様々な職業、様々な
バックグランドの方々が政治家になってしかるべきでしょう。
ただ、政治家という職業は、全く割りにあわない職業であるにも
関わらず、首相の鳩山さんをはじめ、日本のトップに立っていただき、
感謝の気持ちでいっぱいですね。
批判する方は大勢いると思いますし、私も自分なりの意見を
もっている部分もありますが、
「なら、おまえがやってみろ!」と言われて、できる自信は
勿論ありませんし、ただただ、お願いします!としか
言えません。
政治に批判的な意見を大きな声でおっしゃている方は、
是非、この国のために出馬していただきたいと思います。
批判するという行為は、何か、現状よりも
よい意見・対案をもっているからこそ、
批判できるわけで、
会社でも何でも、言いだしっぺがやれ!
といわれるはずです。
科学の世界では、既存のものではだめで、自分が
もっといいものを作れる、もっとよい結果を出せると思えば、
批判するだけでなく、その人自身が実際に動きます。
人任せにしといて、うまく行くと考える方が間違ってますね。
政治という世界は、科学の最先端の世界のように、
try & error を繰り返すことのできる世界ではなく、
失敗の許されにくい世界だけに、
人間界の中で、最も難しい分野と言えるでしょう。
少々の失敗はむしろ、どんどんしていかないと
正解は得られないと思います。
というのは、あまい考えでしょうか?
時として、何をもって正解とするのかという点すら
難しいかもしれません。
政治の世界で、「責任をとる=やめる」
という図式がまかり通っていますが、
本来は、「やめる=責任を逃れる」
だと思います。
もし、「責任をとる=やめる」
という図式が成り立つとすれば、
ポストが何かをやり遂げるために
存在するのではなく、
誰かから単に与えられたものであれば、
「おまえは失敗したんだから、ポストを取り上げる!」
という図式になって、結果、「やめる」
につながるのだと思います。
日本の首相に選ばれたのであれば、
とことん、我を通していただきたいですね。
それを容認することが、選んだ方の責任であるとも思います。
本来は、政治家なんて、なり手が全くいなくても不思議ではなく、
「是非、やっていただけませんか?」
という具合に選ばれてしかるべきだとも思います。
それが、選挙の結果と考え、
誰かに託したのであれば、
しっかりお任せするしかないと思います。
先の選挙で、民主党が勝利し、自民党が日本をだめした
という論調があると思います。
確かに、そういう面があるのかもしれません。ただ、
自民党の政治によって、我々国民は多くの恩恵を
受けてきたことも事実で、
その恩恵を受けておきながら、よくない点だけを、
とことん指摘するというのは、本質的ではないように思います。
人から まんじゅうをもらって、10個くらい食べてから、
「まずい」って言うようなもので、
10個食べて、お腹が満たされたことへの感謝は忘れて、
もっと、感謝(評価)すべき点は感謝しないといけないですよね。
(未来館の話はまた次回以降かかせていただきます。)