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書評:「放射能キーワード70」 137Cs (セシウム137) って何?

書評:「放射能キーワード70」 137Cs (セシウム137) って何?

永松 和洋

ポスドク&非常勤講師生活を経て、私立大学の教育・研究職に従事する一方でポスドク時代に不動産投資を開始。職場の行き帰りの生活だけでは極めて危ういことを知るに至り、現在は会社・社会・国に過度に依存しない生き方を少しずつ実践中。

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開米さんに続いて、私にもご献本いただきましたので、本の中身について触れたいと思います。

詳しい内容は是非、本屋さんでご確認いただきたいのですが、盛り込まれている主な内容は以下の通りです。

  • おさえておきたい基本用語
  • 放射線の種類
  • 代表的な放射性物質
  • 放射線の検知・測定
  • 放射線・放射能から身を守る
  • 原子炉と災害
  • 制度と機関

また、これ以外にも、巻末に、

  • 人体の受ける放射線の見取り図(放射線量と事例の関係)
  • 食品中の放射性物質の暫定規制値
  • 問合せ先一覧(被曝の心配や健康管理についての問い合わせ)

といった情報も盛り込まれています。

本屋さんに行くと、大きい本屋さんの場合には震災関連のコーナーがある場合や、そうでなくとも、3.11以降、放射線にまつわる本が多く並ぶようになりました。

そんな中で、特に、テレビ等の報道で、

「セシウムが検出されました」
「ヨウ素が検出されました」

などの、元素の名前を聞く機会が多くあります。これらの元素の中には、放射線を出す放射性同位元素(同位元素:陽子の数は同じだが、中性子の数が異なる元素)が含まれており、そのなかの質量数(陽子+中性子)を示すと、どのような放射線が放出されるかがわかっております。 例えば、セシウム137なら、セシウムという元素のうち、質量数137の同位体(同位元素)のことを指します。

この本は、基本的な事項について網羅されているだけでなく、それら放射性同位元素についての記述が多く含まれていますので、元素と数字(質量数)の組み合わせを聞いたけども、それって何? って疑問に思っている方にもお勧めです。