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社会人になってから接客業を学びたい

社会人になってから接客業を学びたい

永松 和洋

ポスドク&非常勤講師生活を経て、私立大学の教育・研究職に従事する一方でポスドク時代に不動産投資を開始。職場の行き帰りの生活だけでは極めて危ういことを知るに至り、現在は会社・社会・国に過度に依存しない生き方を少しずつ実践中。

当ブログ「理系博士研究者の一人が考えるビジネスマインドと実践例」は、2015年4月6日から新しいURL「​http://blogs.itmedia.co.jp/nagamatsu/」 に移動しました。引き続きご愛読ください。


  ~ 本業と副業を結び付けてくれるもの ~

不動産賃貸業を始めるようになって、自分自身の足りない資質に徐々に気がつき始めました。その一つが「接客業」的な要素でした。

自分の物件の入居者様は当然、お客様なので、そういう接し方を是非したいと思っておりましたが、これまで、そのような仕事は一切したことがありませんでした。かといって、今からコンビニでバイトするわけにもいかないので、そこで、見つけたのが、
日本科学未来館(以降、未来館)でのボランティアでした。

博物館や水族館など、正規のスタッフさん以外に、ボランティアの方が展示の説明をされたり、館内で様々な活動をされているケースは色々あるかと思いますが、未来館でも、多くのボランティアの皆さんが活動をされています。

過去にお客さんとして、未来館を訪れたことは5回くらいあったように思いますが、その時は、全然気がつきませんでしたが、何かのきっかけで、ボランィテアさんの存在に気がついたのでした。


自分の本業と副業(不動産)とを最初に結び付けてくれたのが、この未来館でした。


27歳で大学院を修了し、そのまま同じ場所でポスドク生活をしばらく送っていましたので、新卒の学生さんが会社に就職してすぐに受けるような研修、例えば、社会人の心得のような手ほどきは全く受けていませんでしたから、その点も少し期待していましたが、期待通りでした。

未来館は、大勢のお客様にお越しいただいております。年齢層も小学生以下のお子さんから、小・中・高・大学の学生さん、社会人の皆さん、多くの諸先輩の皆さんがいらっしゃいます。

展示の説明以外にも、色々なご案内がありますが、ちょっとだけ、接客業をしている気分になるのが、「~はどこですか?」というお尋ねです。

「トイレはどこですか?」と聞かれて、実際の場所までご案内すると、なんとなく、接客している気分になりますね。
というのが、聞かれてうれしい質問の一つです。

もちろん、店舗での接客とは違うかもしれませんが、それでも、そのようなことを全く行ったことのない人間には、よい経験です。
なんとなく、ディズニーランドのスタッフになったような気分にもなれます。

物件の入居者様への対応や、営業回りでの業者さんとやり取りなど、最初のうちは、うまくできない部分がありましたが、徐々に役立っているように思います。

もう一つ聞かれてうれしい質問は、「何の役に立つんですか?」という質問です。
未来館の特徴の一つは、その名の通り、最先端の科学についての展示を扱っている点です。ですので、直接、我々の生活の役に立っていないと思われる展示も存在し、そのような質問を多く受けます。

まるで、事業仕分けで聞かれそうなフレーズですが、これについては、次回書かせていただきたいと思います。