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見栄えって、そんなに大事ですか?

見栄えって、そんなに大事ですか?

永松 和洋

ポスドク&非常勤講師生活を経て、私立大学の教育・研究職に従事する一方でポスドク時代に不動産投資を開始。職場の行き帰りの生活だけでは極めて危ういことを知るに至り、現在は会社・社会・国に過度に依存しない生き方を少しずつ実践中。

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見栄えって、そんなに大事ですか?

私がずっと悩まされている問題かもしれません。

例えば、商品のパッケージでも、人の服装でも、なんでも、
最初に目にする部分っていうのは、
物事を判断するために必要な情報の大半を占めてしまいますが、
それだけで、判断してしまっていいものでしょうか?

見栄えって、本質を隠すためのもの だと思っています。

学会などで発表があると、見栄えは問題ではなく、純粋に内容がしっかりしているか、
本質で判断できるんですけど、ちょっと、分野違いだったりすると、
本質からずれた、見栄えのよい、格好のよいプレゼンテーションの方が、
良いと思われてしまうことが時々あります。

非常に不本意なことです。

でも、世の中って、全てそうなんですよね。見栄えが大事なんです。

商品の売れ行きは、その見栄えにかかっていると言っても過言ではないというか、
見栄えが一番大事なんだと思います。

ノートPCのデザイナーの方のお話を聞いたことがありますが、
PCの中身についての技術者の方に言わせると、
純粋に、スペックさえしっかりしていれば、
見栄えはどうでもいいんじゃないか! と言われて、
デザインについてはどうでもいいというか、理解されないこともあるそうで、
その方はお困りのようでした。

確かに、見栄えは大切です。このブログでいえば、タイトルですよね。
タイトルが読んでみたいと思ってもらえるものでなければ、
中身まで到達しないわけで、
どうしてもキャッチーなタイトルになると、
以前、知り合いの新聞記者の方も言われていました。

でも、敢えて言いたいのですが、

「本質は、いつでも、目に見えないところにある」

ってことです。

我々は目に見える部分を信用しすぎますね。

例えば、不動産

外壁や植栽など、表面の見た目がきれいでも、もし、耐震偽装の建物だったら、どうなりますか? 
躯体がしっかりしているかどうかは、見た目では判断できませんね。

あと、人間

皮膚がきれい = 健康 

ということにはならないですよね。
健康診断でレントゲン写真をとりますよね。

何か食べ物のパッケージ

賞味期限ぎりぎりのものに、小ぎれいなパッケージをつけた場合と、
同じもので、できたてのほやほやの おいしいものに、
ぱっとしないパッケージをつけた場合、
きっと前者の方が売れてしまいますね。

野菜の きゅうり も 曲がっているものは商品になりにくく、
まっすぐでないとだめ ってのも、全然、本質的でないですね。

エコポイントも全然エコじゃないですよね。
エアコン買って、エコポイントついても、
エアコンを買わない、使わない方が、どう考えても、よっぽどエコですよね。


もちろん、表面でしか、判断できないものが多いかもしれませんが、
本質はそこにはないってことです。

なので、過度に見栄えがよいものだったりすると、逆に警戒してしまいますし、

本質が伴わずに、見栄えばかり追求してしまっているようなプレゼンテーション
だったりすると、その人自身を疑わずにはいられません。

ビジネスの世界でも、グラフの見せ方や、広告での表現など、
怪しいものはいっぱいあります。

「見栄えがいい = 安心・信頼できる」 では決してない 

ということですね。

更に付け加えれば、

「見栄えがいいが、中身とのギャップが著しく大きい = だます」

ということにもなるでしょう。

次回以降、具体例をもう少し挙げたいと思います。