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就職という「高値つかみ」 ~どこに所属しているかはあまり意味をなさない~
理系博士研究者の一人が考えるビジネスマインドと実践例
就職という「高値つかみ」 ~どこに所属しているかはあまり意味をなさない~
ポスドク&非常勤講師生活を経て、私立大学の教育・研究職に従事する一方でポスドク時代に不動産投資を開始。職場の行き帰りの生活だけでは極めて危ういことを知るに至り、現在は会社・社会・国に過度に依存しない生き方を少しずつ実践中。
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就職という「高値つかみ」 ~どこに所属しているかはあまり意味をなさない~
今日は軽い話題です。
就職先として人気のある企業ランキングなんかを見ていますと、
その時、その時で、目立っている企業、業績のよい企業だったりします。
これって、株式投資でいうところの、「高値つかみ」なんじゃないでしょうか。
つまり、その時がその会社の天かもしれないということです。
株式投資で、上がっている株を買ってしまい、そこが天井で、
ずるずると下がってしまった、という経験がおありの方も多いのではと思います。
(もし、高値つかみ っぽかったら、翌日の寄り付きで売るのが無難ですね(笑))
もちろん、そこから、ぐいぐい業績を伸ばしていくということも
十分にあり得る話ですが、
少し視点を変えると、今はまだ目が出ていないか、もしくは、
これから成長しそうな会社に焦点を当ててみるというのはどうでしょうか?
株式投資でいうところの、割安株とでもいえる会社を見つけられれば、
就職先の候補として、よいのではないでしょうか?
例えば、大卒の初任給がいくらとか、院卒だといくらとか情報が出ていますよね。
これは、その年に入った場合の話であり、
果たして、10年後、20年後の給料がどうなっているかって、
就職先を決める時の基準にしているでしょうか?
勿論、その後の業績次第で変動してしかるべきではありますが、
これは、株式投資でいえば、長期保有にあたると思います。
その年だけの情報を見ているって、短期売買(下手をするとデイトレ?)に
相当するのはないでしょうか。
最初から、2、3年でやめるつもりで会社を選ぶことって少ないと思います。
私の知り合いにも、ものすごい数の転職を繰り返している人もいるにはいますけど。
もし、10年、20年と長い間、会社にお世話になるのでしたら、
株式の長期保有にふさわしい投資先を見つけるようなつもりで、
就職先を眺めてみる、見つけてみるのも面白いなと思いました。
私は企業への就職活動をしたことがないので、あまりよくわかりませんが、
最近、ふと気付いたので書いてみました。
それと、有名な会社に就職したいという願望は、
もちろん、会社が安定しているだろうという期待があってでしょうが、
その一方で、肩書きという魅力もあると思います。
その点、大学の教員は、どの大学に所属しているかはさほど重要ではなく、
自分一人で、どこへでも動けてしまうという面もあります。
○×大学の鈴木さん、というよりは、鈴木さん、今は○△大学にいるんだって、
という具合です。
肩書きというのも、時として、本質を見えなくするものだとも思います。
肩書きのすごい人が言ったから正しい ということもないですし、
学生が言ったから大したことはないということもありません。
大学院の学生、特に、博士後期課程ともなれば、
研究室内では、教員、学生、分け隔てなく、
全員、フラットな立場で、扱ってもらえるというのも、
ありがたい世界だなと思っています。
先生の言っていることに反対意見を述べても、
しっかり筋が通っていれば、認めてもらえます。
というか、そういう風通しのよい雰囲気が
私のいた研究室にはありましたね。
ただ、これも、場所によるのかもしれませんし、
会社でもそういう所もあると思いますので、
一概には言えないかもしれません。