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前回、終身保険を使い倒す要素として
1.利子のみ返済で低金利で融資が受けられる
2.ささやかな資産運用
3.個人年金にもなる
の3つを挙げました。
今回は「1.利子のみ返済で低金利で融資が受けられる」
を取り上げます。
終身保険は一生涯の死亡保障で、解約した際に戻ってくる
「解約返戻金」が積み上げられていきます。
その「解約返戻金」の80~90%が無条件で借りることが
できます。
もちろん、解約すれば「解約返戻金」はすべてもらえますが、
同時に保障もなくなってしまいますので、「借りる」という
手段が有効になるわけです。
当然お金を借りるわけですから利息が付きます。
その利息なのですが、10年前から現在までの契約であれば
概ね年利2.5~3.0%と低金利で固定です。
さらに、利息のみ返済がほとんどの保険会社で可能ですので、
元本は保険契約解約による、または死亡による清算が可能です。
つまりは死ぬまで返さなくていい借金なのです。
例えば、30歳で300万円の終身保険に加入していた場合、60歳
になった時点でだいたい150~200万円の解約返戻金があります。
(支払期間などによって変わります)
そのうちの120~180万円が借りられるので、利息だけ返済して
踏み倒しても(?)、死亡した際に死亡保険金300万円から差し引いた
180~120万円がご遺族に支払われます。
これでお葬式をすればいいですよね。
年金生活になって、大きな収入が望めない、借り入れが困難な場合
これはとても役に立つと思いますがいかがでしょうか?
ご自宅のリフォームや医療や介護費用、他にも旅行や趣味の資金でも
使途は自由です。
借りる、と言っても自分で積み立てていたお金なので変な感じが
しますが、死亡保障は継続でき、借りている解約返戻金も約束通り
少しづつ増えていきます。
権利を維持しつつ借りられるわけですね。
他の金融商品と比べるとなかなかファンタスティックではないですか。
でありますから、長生きをされる可能性が高い女性にお勧めする次第
です。
(男女問わず、既婚未婚、子供あるなしを問わず、誰でも備えた方が
いいのかもしれません。)
「現在の低金利の時に、長期間利回りを固定する終身保険はやめた
方がいい」なんてことが著名なFPの先生や経済評論家の先生方から
発せられていることがあります。
生命保険の利回り(予定利率といいます、これについてはいずれ説明
します)は市場金利と概ねリンクしますので、長期で低い利回りで
固定する終身保険は金融商品としてよろしくない、と仰るわけです。
終身保険を舐めたらいけません・・・詳細は次回です。