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メンテナンスを睨んだ初期設定」などと硬い言い回しになってしまいました。
なるべくほぐしてお話ししたいと思います。
実は、生命保険は難しい、面倒、複雑というイメージがかなり浸透していますが、基本的な構造を理解すれば結構簡単です。
生命保険は主契約と特約の2種類で成り立っています。
主契約だけのことも多いのですが、この場合要素はひとつだけなので複雑にはなりません。
また、主契約があっての特約ですので、特約オンリーでは成り立ちません。
分かりやすい例を挙げれば、主契約が終身保険(一生涯死亡保障がある)で、その特約に医療保険(入院、手術に備える保険)乗っかっているとしましょう。
この場合ですと、終身保険を残して医療保険の特約をはずすことはできますが、反対に医療保険残して終身保険をなくすことはできません。
極めて単純なお話ですが、このへんを理解するだけでかなり生命保険の構造が見えてきます。
以前このブログで、がん保険が主契約で医療保険が特約のケースだと、がん保険が不要になっても医療保険だけ残すことができない事例を書きました。
例えば、終身保険の保障期間は一生涯ですが、特約の定期保険や医療保険は10年更新で60歳まで、となっていたります。
このケースでは保険証券のタイトルが「○○生命 終身保険」と主契約がしゃしゃり出てきます。
それと、生命保険を契約した際に保険料の毎月の負担と同じぐらいにインプットされるのが死亡保障の金額、つまり死んだらいくらもらえるか、です。
毎月2万円の支払、死んだら5千万円・・・このぐらいはだいたい皆さん覚えておいでです。
保険の種類はなんだっけ?・・・とこのへんで怪しくなってきます。
そして保険証券を見ると「終身保険」と書いてある。
終身保険とは何ぞや・・・一生涯の死亡保障で解約返戻金があり貸付も受けられる・・・それに5千万円も入っているのか・・・俺はかなりいい保険に入っているんでないかい・・・。
少々極端かもしれませんが、上記のように本気で思っている人は少なくありません。
「どんな生命保険に入っていますか」と伺うと「死んだら1億万円で毎月2万円ぐらい払っていて、確か終身保険って書いてあった」と昔お世話になった先輩が言いました。
その先輩はサラリーマンで、当時40歳ぐらいでした。
今時中小企業の社長でも1億円の終身保険にはなかなか入りませんし、本当であったなら立派な大地主様の相続対策プランです。
そんなこんなで生命保険証券を見せていただくと、思ったとおり大手国内生保の「定期つき終身保険」でした。
死亡保障1億円というのは「災害割増特約」で、普通死亡(病死)では5千万円、交通事故やその他災害による死亡についてさらに5千万円追加されて1億円になるというものでした。
主契約の終身保険は案の定200万円で、掛け捨ての10年更新の定期保険が4千8百万円でした。
ここで先輩の無知や認識不足を笑うことはできません。
大手国内生保は上記のように合法的に勘違いを誘致しているのです。
きれいにパッケージすることで、中身を覆い隠していると思ったほうがいいのです。
嘘を表示しているわけではないので断罪することはできませんが、「分かりづらく」しているのは間違いないと思います。
しかし、ここでは最低限主契約と特約の関係や仕組みを理解していれば、先輩のような勘違いをしないで済みます。
今回のお話しだけで「生保リテラシー」はかなり上がります。
なるべくほぐしてお話ししたいと思います。
実は、生命保険は難しい、面倒、複雑というイメージがかなり浸透していますが、基本的な構造を理解すれば結構簡単です。
生命保険は主契約と特約の2種類で成り立っています。
主契約だけのことも多いのですが、この場合要素はひとつだけなので複雑にはなりません。
また、主契約があっての特約ですので、特約オンリーでは成り立ちません。
分かりやすい例を挙げれば、主契約が終身保険(一生涯死亡保障がある)で、その特約に医療保険(入院、手術に備える保険)乗っかっているとしましょう。
この場合ですと、終身保険を残して医療保険の特約をはずすことはできますが、反対に医療保険残して終身保険をなくすことはできません。
極めて単純なお話ですが、このへんを理解するだけでかなり生命保険の構造が見えてきます。
以前このブログで、がん保険が主契約で医療保険が特約のケースだと、がん保険が不要になっても医療保険だけ残すことができない事例を書きました。
http://blogs.bizmakoto.jp/shigotonin/entry/2962.html (がん保険はあくまでオプション1)
それと話を複雑にしているのは主契約と特約の保障期間や支払期間が一致しないことが多いことです。例えば、終身保険の保障期間は一生涯ですが、特約の定期保険や医療保険は10年更新で60歳まで、となっていたります。
このケースでは保険証券のタイトルが「○○生命 終身保険」と主契約がしゃしゃり出てきます。
それと、生命保険を契約した際に保険料の毎月の負担と同じぐらいにインプットされるのが死亡保障の金額、つまり死んだらいくらもらえるか、です。
毎月2万円の支払、死んだら5千万円・・・このぐらいはだいたい皆さん覚えておいでです。
保険の種類はなんだっけ?・・・とこのへんで怪しくなってきます。
そして保険証券を見ると「終身保険」と書いてある。
終身保険とは何ぞや・・・一生涯の死亡保障で解約返戻金があり貸付も受けられる・・・それに5千万円も入っているのか・・・俺はかなりいい保険に入っているんでないかい・・・。
少々極端かもしれませんが、上記のように本気で思っている人は少なくありません。
「どんな生命保険に入っていますか」と伺うと「死んだら1億万円で毎月2万円ぐらい払っていて、確か終身保険って書いてあった」と昔お世話になった先輩が言いました。
その先輩はサラリーマンで、当時40歳ぐらいでした。
今時中小企業の社長でも1億円の終身保険にはなかなか入りませんし、本当であったなら立派な大地主様の相続対策プランです。
そんなこんなで生命保険証券を見せていただくと、思ったとおり大手国内生保の「定期つき終身保険」でした。
死亡保障1億円というのは「災害割増特約」で、普通死亡(病死)では5千万円、交通事故やその他災害による死亡についてさらに5千万円追加されて1億円になるというものでした。
主契約の終身保険は案の定200万円で、掛け捨ての10年更新の定期保険が4千8百万円でした。
ここで先輩の無知や認識不足を笑うことはできません。
大手国内生保は上記のように合法的に勘違いを誘致しているのです。
きれいにパッケージすることで、中身を覆い隠していると思ったほうがいいのです。
嘘を表示しているわけではないので断罪することはできませんが、「分かりづらく」しているのは間違いないと思います。
しかし、ここでは最低限主契約と特約の関係や仕組みを理解していれば、先輩のような勘違いをしないで済みます。
今回のお話しだけで「生保リテラシー」はかなり上がります。
次回はもう少し上げますね。