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「YAHOO!知恵袋」やその他保険関係のBBSなどで少なくない質問のひとつに
「毎月の生命保険の保険料の負担は、40歳でどのぐらいが妥当なのでしょうか?」
というのがあります。
また、巷のFP(ファイナンシャル・プランナー)の先生方が「生命保険の保険料は年収の○%以内に抑えるべし」などと仰っているのもよく見かけます。
支出をとりあえずの起点として購入を考えるわけですね。
「今日の昼飯は500円以内」と断固たる決意のもとで、ランチタイムに吉野家に並ぶか、激安スーパーのお惣菜コーナーで299円のお弁当と98円のポテサラを買って「103円のプラス」と満足したりします。
牛丼に紅生姜を乗せた絶妙な味のバランスや味噌汁の熱さまで分かった上で、「500円以内」で最善の選択は可能であると思いますが、こと生命保険についてはどうなんでしょうか?
影も形も、当然匂いや味も分からない生命保険について、支出つまり保険料から考えるというのは極めて危険です。
なぜかと言えば、例えば40歳の男性が「毎月の保険料は3万円ぐらい払っています」と聞かされても、熟練のプロであっても、その方が加入している生命保険が妥当なのか全く判断できないからです。
更新型であれば、何年後かに保険料が2倍近くになることは把握しているのか。
すべて死亡保障なのか、特約で医療保険が付加されているのか。
それぞれの保障期間はいつまでなのか。
そもそも、どのぐらいの保障があるのか、またその方にその保障は見合っているのか。
などなど、肝心なことは保険料だけでは全くわかりません。
仮に何かの統計で「40歳の毎月の保険料負担は平均約3万円」などのデータがあったとして、それを見た方が「オレは毎月保険料3万2千円払っていて平均より上だから安心だ」と思い込むのはナンセンスであることはお分かりいただけるでしょう。
「生命保険を目先の保険料から考える」というのはこういうことです。
同じ40歳男性でもシングルやDINKS、シングルファーザーや子沢山、タバコを吸う人、吸わない人、持ち家なのか賃貸住宅なのか、健康状態はどうなのか、将来相続の可能性があるのか・・・などで全く保障のかたちは変わってきます。
ただ、やはり保険料負担の多寡は重要な要素で、生命保険の相談の現場では「保険料の負担がきついので見直したい」「更新で保険料が上がるので何とかしたい」とやってくるお客様が多いのは事実です。
そんなときは、まずは保険料のことはとりあえず横に置いといて、その方の希望を聞きながら最低限の保障をつくっていきます。
そこに最適と思われる保険商品を当てはめれば、自動的に保険料が出てくるわけですが、その後実際問題負担できるのか否かで金額を調整すればいいのです。
実は生命保険の本質は極めてシンプルなのですが、実際には分かりづらく(分かりづらくされている)一般的には不透明であると認識されいます。
その不透明であるものを値段だけで決めてしまうのは危険です。
同じ条件下(性別や年齢など)で同種類の保険商品を比べるのであれば値段の比較は意味がありますが、トータルで保険料の比較となると話しが違ってきます。
不要なものや役に立たないもの(65歳で終了してします介護保険など)に保険料を食われてしまって、それに気づかずに継続し続けることが多々ありえるのです。
(大手国内生保加入の方は特に注意して下さい)
「昼飯は500円以内」と値段で決めた上で、今日は「味噌汁付の松屋の牛めしと温泉たまご」と見極められればいいですが、生命保険はそんなわけにはいきません。
他にもいろいろ書いています。
ご興味があればお立ち寄り下さい。
保険選びネット
http://www.hoken-erabi.net/seihoshohin/new_2005.htm <具体的な商品の比較など月一で書いています(ほぼ月末更新)>
特約なしとなったニッセイの商品についての考察です。
ヤフー知恵袋
http://my.chiebukuro.yahoo.co.jp/my/shigotonin38
<知恵ノートはほぼ月二で随時更新、生保関連の質問にも答えています>
ご指名の質問大歓迎です。