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名刺アプリのCamCardを試して思った「こんな機能があったらいいな」

名刺アプリのCamCardを試して思った「こんな機能があったらいいな」

舘神 龍彦

デジアナリスト・手帳評論家。主な著書に『意外と誰も教えてくれなかった手帳の基本』『手帳術って何だ?』(Bun2 高畑正幸氏、納富廉邦氏との鼎談)『使える!手帳術』(日本経済新聞出版社)『手帳カスタマイズ術』(ダイヤモンド社)『パソコンでムダに忙しくならない50の方法』など。

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○名刺は"ドキュメントスキャナー管理派"でした

 名刺はドキュメントスキャナーで管理してきた。このタイプのスキャナーを使っているユーザーならばそういう人は少なくないだろう。ソフトも付属しているし、データベースが一度できれば、新しいデータをそれに付け足して保存・蓄積していく。宛名印刷ソフトへのエクスポートも簡単で、郵送物の発送にも便利だ。 
 そして今回、名刺管理用スマートフォンアプリの「CamCard」を試してみて、名刺管理アプリのアドバンテージ(対PC)やスマホアプリならではの必然性を感じさせられた。 

○スマホ用名刺アプリのアドバンテージ

 使い方は簡単だ。撮影モードにして名刺の上にiPhoneのカメラをかざすと、名刺上の各種文字列を認識、OCRして各種記録項目に自動的に振り分けてくれる。 
 で、認識された文字は電話ならば発信できるし、URLならばWebブラウザで当該ページにアクセスできる。住所ならば地図アプリで場所を表示できる。当然といえば当然に思えるけれど、これは電話でもありWebブラウザも持ち、地図アプリも内蔵しているスマートフォンならではだ。 
 しかもPCでそれらを開く場合と異なり、手のひらで瞬時に参照し利用できる。 
 この手のアプリでよく指摘されるのは、文字認識の精度だろう。結論から言えばなかなか高精度だった。
 認識が甘い場合もあったが、それは撮影時に名刺に影が落ちていたような場合だった。これは認識精度と言うよりは、撮影条件の問題だろう。また、認識さえされればURLも住所も電話番号もスマートフォン上ですぐに利用できるわけで、そう考えるときちんと認識されるような条件を整えてから、認識させるようにすればいい。 
 筆者の場合は、著書名などを名刺に書いてある。こういうものはなぜか会社名として認識されてしまった。
 おそらく、この手の名刺管理アプリ(PC用のソフトも)は、会社のロゴや人名、住所などの名刺上での位置やフォント種別
また、〒マークによってそれ以下の文字列が住所であることなどを推測するアルゴリズムを持っていると推察される。
 逆に言えば、それ以外のコピーのようなものは、「それ以外」とは認識されず、一項目として認識されたようだ。

○こんな機能があったらいいかも

 CamCardに限らないが、スマホ用名刺アプリにあったらいいと思うのは、顔紐付け機能だ。
 たとえば、パーティーなどで久しぶりに合った顔なんだけど、名前が出てこないという場合がある。
 で、そういうときに慌ててスマホを出して、相手にわからないように顔にかざすと、名前が出てくる機能があったらこれは便利ではないだろうか。