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みんなのビジネスオンラインの裏側

»2011年9月16日
PAGES TO THE PEOPLE

みんなのビジネスオンラインの裏側

高畑 哲平

KDDIウェブコミュニケーションズにて、中小事業者向けサービスの事業責任者。2007年よりレンタルサーバーCPIの事業本部長、2009年3月ドイツのCMS Jimdoの日本独占販売権を取得し、事業責任者に就任。2011年9月、Google、KDDIと共にみんなのビジネスオンラインを立ち上げる。2013年4月、取締役副社長就任。

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2011年9月13日、Google、KDDIと共にみんなのビジネスオンラインというプロジェクトのプレス発表をしました。

プロジェクトの内容や、内容に対するプラスマイナスみたいなものは既に数多くメディアやブログを通して書かれているため、割愛します。

さて、今日書きたいことはこのプロジェクトの舞台裏です。

このプロジェクトがどのようなきっかけでいつから始まったのかは非公開なので書けないのですが、私がこのプロジェクトを立ち上げる過程で一番驚いたのがGoogleのスピードでした。とにかくすべてが早かった。

このプロジェクトは、正直そこまで長い時間をかけて立ち上げていません。大抵の場合、大手数社が手を携えてというプロジェクトはものすごく時間がかかります。
数社間の利害関係の衝突、社内調整もろもろ、ほぼプロジェクトの本来の目的とは関係ない無駄な障害に阻まれ、遅々として進まないのが通例です。

長くプロジェクトを引きずれば、当然ながらモチベーションは低下し、ともすれば当初の目的すら見失ってしまいます。
恐らくこのプロジェクトを同規模の国内企業(Google Japanも国内企業ですが)と話をしていた場合、リリースまで3倍の月日はかかっていたことでしょう。

実際にGoogleの内情はわかりませんが、以下に感じたいくつかのポイントを記載します。

  1. 会議に無駄な人は参加していない。Maxでも3名。
  2. 基本的に、その場で決めることが多かった。持ち帰りはほぼない。
  3. 社内事情でNoになったことは少なく、本質と照らし合わせて決議していた。


ベンチャー企業では当たり前のことですが、Googleは大手企業です。仮に国内の大手企業の場合、真逆ではないでしょうか。

会議に9人〜10人出てくることはざらにあり、その場で決められることはほぼありません。また、会議中に社内の○○さんがと固有名詞を出しながら自社の事情を客前で平気で話し合い、進まず、本質とずれてしまうことも多々あります(あくまで個人的な経験談です)。

私は特にGoogleのファンではありませんが、今回のこのスピード感には驚きました。もちろん、これがGoogleの企業風土かと問われれば、それはわかりません。たまたま優秀な方々がプロジェクトを進めていたのかもしれません。

いずれにしても、仮にGoogleの多くのスタッフがあのレベルだった場合、国内大手企業は大改革をしなければいけないかもしれませんね。


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追伸:私もちゃっかり時間を頂いて話してきました。