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出版記念パーティに歌手を呼んだ
仕事と生活と私――ITエンジニアの人生
出版記念パーティに歌手を呼んだ
グローバル ナレッジ ネットワーク株式会社で、Windows ServerなどのIT技術者向けトレーニングを担当。Windows Serverのすべてのバージョンを経験。趣味は写真(猫とライブ)。
当ブログ「仕事と生活と私――ITエンジニアの人生」は、2015年4月6日から新しいURL「http://blogs.itmedia.co.jp/yokoyamat/」 に移動しました。引き続きご愛読ください。
今年は、私が関わる本が2冊出た。
- プロが教えるWindows Server 2012システム管理 (アスキー・メディアワークス)
- グループポリシー逆引きリファレンス92 (日経BP)
いずれも、一部の執筆と全体の監修をしている。
「プロが教える」は、小規模システム管理者向けの本としてオーソドックスな構成になっており、これだけで一通りの設定ができるはずだ。
また「グループポリシー」は、Windows Server 2003/Windows XPからWindows Server 2012/Windows 8までのOSを広くカバーするだけでなく、グループポリシーに不可欠なActive Directoryの設計まで踏み込んでいる。
1年で2冊も書籍が出るのはかなり珍しいので、10月6日(日)の昼間、前から一度やってみたかった「出版記念パーティ」というものを企画してみた。
予算がないので、会場は勤務先であるグローバル ナレッジ ネットワーク株式会社の教室を借りた。ケータリングも普段会社で頼んでいるところは意外に高かったので(その代わりテーブルセッティングなども全部やってくれる)、宅配の酒屋と近所のスーパーで調達した。名前は出さないが、この酒屋はケースで買ったビールも冷えていたし、パーティ用の大皿やおつまみも売っていて、なかなか使い勝手が良かった。
ただし、節約するだけでは楽しくないので、ゲストは張り込んでプロの歌手を2人呼んだ。
メインゲストは、路上ミュージシャンの宮崎奈穂子(みやざきなほこ)さん。私の一推しのシンガーソングライターである。昨年11月には武道館単独コンサートを成功させた実力派だが、知名度はまだまだ低い。
私を含め、今応援している人は、将来彼女が売れたときに「売れない頃の生活はオレが支えてやったんや」と言う権利があることになっている(別に関西弁で言わなくてもいいのだが)。
また、サブゲストとしてデザイナーシンガーのMOBACO.(もばこ)さんにドリンクコーナーのメイドさんを兼ねて来ていただいた。
デザイナーシンガーというのは聞き慣れないと思うが、たぶん日本に1人であるから当然だろう。自分でデザインした洋服を自分で着て歌うから「デザイナーシンガー」だ。
世の中には、「地下アイドル」と呼ばれる人がたくさんいる。アイドルなので、アイドルっぽい衣装でライブハウスに出たいのだが、彼女らは何しろ貧乏である。衣装を特注するお金がない。もちろん、アイドル衣装がユニクロやしまむらで売っているわけもない。そこで、MOBACO.さんはアイドル衣装を安価で受注するというビジネスを始めた。自分が歌うのは、自己表現であると同時に商品宣伝の場でもある。今回も自作のメイド衣装で登場していただいた(もちろん右の人である)。
ちなみに会費は1,000円で、参加者が約40人。当初は20人くらいを想定していたので、本当に多くの方に来ていただいた。しかし、いくら切り詰めても、これでは武道館アーティストを呼ぶのは無理で、ゲスト分が持ち出しとなった。
幸いなことに、私には本業があり、印税を使い切っても被害は休日の労働時間だけである。自分が支援する人に思い切って投資してみた。そして、予算の方も印税を全額つぎ込むほどではなく、出版全体で考えると黒字も出た。
「プロの歌手を呼ぶなんて、いったいどうするんですか」と言われる。私もそう思っていたが、別に難しいことではない。所属事務所のWebサイトには問い合せフォームがあり、そこから仕事の依頼をするだけだ。あとは日程と予算の調整で完了。本当に拍子抜けするくらいだった。
路上シンガーのいいところは、PA設備を自前で持ってくることである。電源だけは用意したが、最悪の場合は普段の路上ライブと同様、バッテリを使って演奏することもできる。
自社のイベントをちょっと盛り上げたい場合にも使えるので、機会があればまたお願いしたい。
そして、ほぼ同時期に、私の話を聞いて、友人があるアイドルのイベントを主催した。こちらはちょっと調整が難しかったようだが、無事成功したようである。ファンがイベントを主催する、言ってみれば「Consumer Generated Event」は、もしかしたら今後の1つのあり方になるかもしれない。
なお「ファン主催のイベント」という発想を教えてくれたのは評論家の岡田斗司夫さんである。あわせて感謝の意を表したい。
そして、今回のパーティでは日経BP社からお花が届いた。増刷のプレッシャーがかかっているので、ぜひお買い求めいただきたい次第である。