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季節性を考えて見る・・・。

季節性を考えて見る・・・。

清水 洋介

証券会社で情報部長をしています。相場のことなら、マクロ、ミクロから市場の市場の噂まで精通しています。

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 昨日の大幅高の反動や商品相場の下落などを受けて売り先行となったものの、好材料に敏感に反応する動きもあって指数は底堅く、堅調となる場面も見られるなど、地合いの強さを示していました。電気自動車(EV)関連銘柄や原子力発電関連銘柄など、好材料の出たもの、値動きの良いものが物色されて、利益確定売りに押されるものは多いのですが、底堅い堅調な展開となりました。

 「大発会」も半日立会いでないと1日たつとすっかり正月気分も抜けてしまいました。株式市場は明るさは見られるもののまだまだ疑心暗鬼と言うことなのだと思います。為替も、ドルやユーロに底堅さが見られたものの、今度はオーストラリアドルが軟調となるなど、世界中のどこかで波乱が絶えず、そうした波乱に常に振り回されていると言うことのようです。ここのところ「アノマリー」の話ばかりしていますが、1月という月は1年のうちで一番陽線となる確率の高い月と言われています。

 ただ、個人的なイメージでは毎年1月に期待して期待はずれに終わることが多いような印象です。昨年も一昨年も比較的大きな陰線となっていますし、年初の第一週や二週に高値をつけて終わると言うケースが多いように思えます。手元のチャートを見ても、ここ10年間で見た場合には「期待はずれ」ということが多くなっています。また、2007年~2009年までは3年続けて「節分天井・彼岸底」のような格好となっており、「季節性」と言うことでは3月までの安いところで仕込む、ということが正解のような感じです。

 今年も同じようになるという保証はどこにもないのですが、「新規資金の流入期待」が過度に強まると逆に年初に近いところでいったん高値をつけてしまう可能性も高いと思われます。今日のように物色対象を入れ替えながら、指数の上値を押さえて循環物色となって来ると相場も長続きして、「節分天井」と言うように長続きするのではないかと思います。利益確定売りをこなしながら買い方の回転が効いているのかどうかを見てもいいのかもしれません。