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買うから上がる、上がるから買う・・・

買うから上がる、上がるから買う・・・

清水 洋介

証券会社で情報部長をしています。相場のことなら、マクロ、ミクロから市場の市場の噂まで精通しています。

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 米国市場が休場となるなかで円高気味となったことを嫌気する動きも見られましたが総じて底堅い堅調な展開となりました。物色対象が絞り切れず、何が上がっていると言うことでもないのですが、売り難いところで買戻しが入ると高い、というような展開です。指数の目先的な過熱感は強いのですが持高調整の買戻しも見られて堅調となったものと思います。企業業績の上振れも期待され、少なくとも売り難い銘柄が多いようで、出遅れ銘柄を物色する動きは続いているものと思います。

 目先的な過熱感はまだまだ強く、指数を押し上げるような買いは見られないのですが売り難い銘柄も多いようで、企業業績の回復を期待して底堅いものほど、下がらないものほど買戻しを急ぐ動きが出ているようです。目先的な持高調整が中心と見られますが、大きな流れを見ても企業業績の回復は大いに期待されるところであり、売り難いということなのでしょう。業種を問わず割安感が強いもの、出遅れ感が強いものも買われています。

 景気の回復も期待されるようになりましたが、まだ回復もまだら模様と言う感じです。その中で目先の値動きの良い銘柄についていけばいいのか、動いていない銘柄の方が先行きの上昇が期待できるのか迷ってしまうところです。ただ、今の相場であれば、いつ来るかわからないものを買ってじっとしているよりは動き出したところに乗ると言う方に分があるように思えます。値動きの良い銘柄や業種が集中して買われるということ、また目先の値動きを気にする向きがまだまだ市場参加者に多いことから動き出してから乗ると言うことになるのだと思います。

 買うから上がり上がるから買う、ということであり、あまり市場の大きな流れを掴んで投資(投機)をするということでもないような感じです。昨年の「アローヘッド」導入でそうした動きがさらに加速されてしまったような感じで、株式市場の性格も変わっていると思います。ただ、大きな流れを掴んでいれば、業績の良い銘柄、先行きに業績の変化が期待される銘柄などを人が見向きもしないうちにしっかりと買っておくことが出来、大きな収益を上げることが出来るのではないかと思います。