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株がただで手に入る?
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といっても、もちろん手数料もかかれば、保有期間によっては損もしますが、会社がつぶれない限り損をしない方法というのもないことはないのです。
「株主優待」といって、株を持っているとさまざまな特典が付く場合があります。決算期末に保有していると、自社製品の詰め合わせを贈ってきたり、お米が送られて来るのです。中には優待券やその会社の店舗で使える金券などが送られて来るケースもあります。今は、株券が発行されておらず、証券会社で株を買って売らなければ黙っていても特典が受けられるので非常に便利になりました。
そして、百貨店やスーパーの中には「株主優待」として10%引きで商品を買うことができたり、3%がキャッシュバックされたりするものがあるのです。たとえば、百貨店の松屋(牛丼やさんではありません)などは現金での買い物に限られますが、10%引きとなるのです。(食品やセール品は2%、除外品もあります)しかも、100株持っているだけで、この特典が受けられるわけですから、今日の値段で買えば(手数料等を除いて)84,600円を払い決算期末(2月末、8月末)に保有していれば4カ月後に半年有効のカードが送られて、そのカードを見せると10%引きとなるのです。つまり、極端な話ですが、84,6000円の買い物をすれば、84,600円安くなるということで、株を買って特典を使うことで、株を「ただ」で買ったことと同じになるということなのです。(しかも松屋は入場料のかかる催事も無料で入れます)
極端な例ですが、こうした使い方をすると、昨日のべた「得をした」という気分になり、株価の上下は気にならず将来に渡ってメリットを得ることにもなるのです。目先の株価に一喜一憂するのもまたそれもいいのですが、こうした株の保有を目的とする買い方もあるということなのです。
我々証券会社の人間は特に頻繁な売買は禁じられているので、こうした保有が多くなったりもします。「小さな幸せ」かもしれませんが・・・。
以前贈与のための国債の発行が取りざたされましたが、政府も贈与としての株の使い方を考えてもいいのではないかと思います。つまり、株で贈与する場合は、基準日の終値の半分の値段で評価する、などとすれば株を買う人が多くなり、株式市場が盛り上がり、景気浮揚となってかえって税収も増えるのではないかと思います。株を保有するメリットをもっともっと増やして見るのもいいのではないかと思います。