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ギレルモ・デル・トロ監督、日本の怪獣への愛を語る!

ギレルモ・デル・トロ監督、日本の怪獣への愛を語る!

平沢 薫

映画ライター、編集者。仕事のためと思って始めたハリウッド・ニュース・ウォッチが気づけば趣味のひとつに?

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 怪獣と巨大ロボットが太平洋で格闘する「パシフィック・リム」。その監督ギレルモ・デル・トロの来日会見が7月28日に都内ホテルで行われた。

 自ら「トトロみたい」というふっくら体型で、ルックスもアニメキャラ的なこの監督は、自分がなぜ日本の怪獣映画が好きなのかをこう語ってくれた。
 
「日本人は、怪獣や巨大ロボットなどの、人間の尺度を超越したもの、人間の倫理観を超越するものについて、敵対心ではなく、賛美する気持ちを抱くんだと思います。彼らをスピリチュアルな存在として捕らえ、彼らを愛するんです。僕もまったく同じ気持ちを抱きます。

 テクノロジーについてもそうです。西洋文化では、テクノロジーは人間に敵対するものだというイメージがありますが、日本文化は違います。テクノロジーによって作られた巨大ロボットの造形には、日本の古い神話や戦士たちのイメージと、未来的なビジョンの両方が反映されています。こうした文化は日本だけのユニークなものだと思います。
 
 僕の映画にはアイロニーは1ミリもありません。ポスト・モダン的なユーモアもありません。あるのは怪獣と巨大ロボットへの愛と祝福と信念だけです。

『ゴジラ』の産みの親、本多猪四郎が、最初のゴジラ映画を撮るときに、スタッフ全員を集めて「この怪獣が信じられない者はここから出て行ってほしい」と言ったというエピソードがあります。僕もまったく同じ気持ちでこの映画を撮りました」

 この発言を聞いて、この映画に興味を持った人なら、この「パシフィック・リム」は絶対に気に入るに違いない。


「パシフィック・リム」日本公式サイト
http://wwws.warnerbros.co.jp/pacificrim/