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今回は面接の心構えついて

今回は面接の心構えついて

阪部 哲也

金融スペシャリスト。事業会社のエグゼクティブに特化した、ビジネスプロフェショナルのための外資系リクルーター。2010年ビズリーチ社「日本ヘッドハンター大賞」金融部門で優秀賞。2010年KANAEアソシエイツを設立。http://www.kanae-associates.com/

当ブログ「「成功」するキャリアのつくり方」は、2015年4月6日から新しいURL「​http://blogs.itmedia.co.jp/KANAE/」 に移動しました。引き続きご愛読ください。


弊職が連載しているイーセントラル『Expert Advice』第四回からの抜粋です。 今回は面接時における心構えについて皆さんと

一緒に勉強していきたいと思います。

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今回の「Expert Advice」では阪部氏と一緒に、面接時における心構えについてもう一度振り返ってみましょう。面接で緊張している暇はありません。きちんとキャリアの棚卸しと、誠実に自分を売り込んでいくコミュニケーション力で内定を勝ち取りましょう!

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今回は面接の心構えついて今回はみなさんと一緒に勉強していきたいと思います。
面接の「テクニック」も大切ですが、今回は「心構え」を中心にお話ししたいと思います。

こんなこと言ってませんか?

一般的に「緊張したから実力を発揮できなかった」と簡単に捉える方がいます。これは若いビジネスパーソンだけではなく、管理職経験者の方でも同様です。人間、誰しも人生の重要な局面だと緊張して思ったことを言えないことは沢山あると思いますが、こと中途採用の面接の場ではこればっかりは通用しません。
「私は仕事で一番肝心な時に限って、期待どおりのパフォーマンスは出ないですよ。本当の実力を分かってもらえない私って本当可哀そうだと思いません?」と面接官に向かって言っている様な物です!
精神的なストレスの負荷がかかると、パフォーマンスが不安定になると企業側に勘ぐられることがあります。重要なポジションはこの候補者には任せられないという判断に直結してしまうことがあります。
転職活動をしていて最終面接までに到達するけれど、最後でいつもオファーがでない方は、この辺の考え方を、更にシビアに捉えなおすと格段に内定率がUPします。最終面接から内定が出るかどうかは本当に紙一重です。
企業側は、目が回る様な忙しい職場の環境下でも、部下をケアしながらビジネスを動かせられる人材を欲しています。
それなのに、ストレスで気持ちが不安定になると自分の周囲に気を遣わせていたり、迷惑をかけたりしている自覚がないという人を採用する訳にはいかないと考えるのです。気を抜かず頑張りましょう。

自分で応募しておいてそれはないでしょう!

いわゆる専門職の方特有の話ですが、
「私の経歴は少し特殊なので本当の実力は(そこら辺の)面接官では理解できないですよね。」(口には出さないまでも本音では)
という感覚の人がおられますが、これも若い頃からエリートできたシニアなビジネスパーソンの転職を阻む罠のひとつです。知らず知らずに他の職種の人たちを比較して自分が優れているという区別意識が自分の中で芽生えてきて、態度として醸し出してしまっている方がおられます。
「自分で応募しておいてそれはないでしょう!」との企業側の声が聞こえてきそうです。むろん就職難のこのご時世にはちょっと頂けません。
いうまでもないことですが面接官は候補者のキャリアについて一緒に考えてくれるキャリアカウンセラーではありません。面接官は沢山の候補者の中から最も優秀な候補者を選ぶ権限があります。例え好意的ではない面接官に対しても、入社後、貢献できる点について自分から熱心にアピールするのがプロフェショナルだと思います。
今まで自分の歩んできた道に自信を持ち、堂々と面接の場で入社後、どういう点で御社に貢献できるのか、パフォーマンスを出せるのかをしっかりアピールすることに専念すれば緊張する暇などなくなるはずです。
大きなチャンスは得てして数少ないものです。
自分の持てる力を錐(キリ)で堅い木を切り抜くような強い集中力で発揮すれば必ず成果はついてきます。
面接までは進むのだけど、2次面接、3次面接以降、最終面接をパスできない方、少しだけ意識してみて下さい。実績やスキルではなく意外とこうしたアナログな心構えの部分で損していることがあるかもしれません。
いつの時代も新しく職を得ることは大変なことだと思います。皆様の御健闘を応援しております。