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『就職は30分で決まる?』 セミナー初開催@東京国際フォーラム
アラキングのビジネス書
『就職は30分で決まる?』 セミナー初開催@東京国際フォーラム
ビジネスコンサルタント&執筆業。荒木News Consulting代表。業界をまたいで中小企業経営者のサポートを行う「究極のフリーランス」。2012年より、ビジネス書の執筆ならびに雑誌の連載をスタート。
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「口は災いのもと」である。「あの映画、面白かったよね?」と彼女に語りかけたら、「え? ワタシそれ観てないけど・・・」と疑いの眼差しを向けられたり、彼女に浮気を疑われ、「お願い・・・。怒らないから、ホントのこと言って」と優しく言われたので、ホントのことを言ったら、その場でバイバイされたり。
ビジネスでもよくあることだ。黙って聞いていればいいものを、「社長、その企画のコンセプトはブレブレですよ」とつい口を挟んで、嫌な顔をされたり。
特に、オシャベリな人は要注意。自分の口は〝別の生き物〟くらいに考えた方がいい。知らぬ間に、とんでもない発言を繰り広げてしまい、後々惨事がふりかかってくることもある。
さて、そんなオシャベリな私が、公の場で初のトークショーをすることになった。しかも、就活セミナーのオープニングを飾るという役目。軽い気持ちで講演オファーを引き受けたものの、会場名を聞いてさらに驚く。「東京国際フォーラム」。箱、ちょっとデカいのですが・・・。
「オレの口は暴走しないだろうか?」と、私のみならず、セミナー主宰者もやや心配しているわけで。
Meister FESTA 2012 ~世界で戦える日本の技術を知る~
上記が就活セミナーのタイトル。本セミナーの内容を簡単に説明すると、
・開催日時:12月1日(土) 13時~18時30分
・開催場所:東京国際フォーラム(有楽町)
・参加費用:入場無料・入退場自由・予約不要
・対象:理工系大学の3年生、大学院の1年生
本セミナーのポイントは、理工系の学生に特化していること。多くの企業が参加しており、学生は実機を触ったり動かしたり、技術者といろいろ話せるとのこと。詳しくはこちら
で、私はそこで何をするかと言うと、
・講演タイトル:「理系ならではの自己PRの作り方講座」
・講演時間:13時~13時30分
時間は30分と短い。セミナーのオープニングということなので、もしや前説か? ということは、笑わせなければいけないのか? 衣装はやはり、お気に入りの赤ジャケが目立って良いか? などと勝手に想像しつつ、ちょっと気になるのが、ターゲットが理工系の学生であること。就活においては、文系の学生と異なり、理系はやや、いや、かな~り注意が必要なのだ。
なぜ理系学生は〝自己PRベタ〟が多いのか?
先月発売された私の本『就職は3秒で決まる。』で少し触れているが、面接とは、学生の〝売り込みの場ではない〟のだ。がしかし、勘違いしている学生が後を絶たず、いまだ意味のない自己PRをしては面接官から嫌われ、失敗を重ねている。これは主に、文系学生の典型的なパターン。
理系の学生はと言うと、むしろその逆。「オレ、自己PRすることなんて何もないよ・・・」「学生団体の副代表でもないしな・・・」「バイトは塾講師だし、自慢できることホントないわ・・・」と、文系の学生に比べ、やたら謙虚というか、自分に自信を持てないまま就活に臨む学生が多い。
考えると、理系の学生はマジメに勉強に打ち込んできたタイプが多い。学生時代をあまり遊んでいない分、コミュニケーション力や社会性に不安を覚えがちとなり、それがそのまま面接に対する不安や恐怖となる。
ボク、面接で何をアピールすればいいのだろう?
この不安を助長しているのが、一般的な就活本の存在。まずは自己分析をしましょう。次に、自己PRを考えましょうという流れになっているが、理系の学生はサークルもバイトもそれほど熱心にやってこなかったため、自己分析の段階で〝自分のウリがない〟ことを悟り、就活のスタートラインでいきなり躓くのだ。
そんな不安を払拭するには、こちらの記事をオススメしたい。
自己分析なんて、やらなくても何の問題もない。では理系の学生はどのように自己PRを考えるべきか? それは国際フォーラムで話すことに。口は災いのもと、脱線しないといいのだが。
『就職は3秒で決まる。』 かなり大きな反響を集め、絶賛発売中
さて、『就職は3秒で決まる。』は今年の10月初旬に発売され、おかげさまで各方面で大きな反響を集めており、なかなか好調な出足となっている。Amazonの「面接対策」というジャンルでは、類書が1000~2000冊あるなか、常時3位~20位くらいをキープしており、著者としてはとりあえずホッとしつつも、永遠のベストセラー、新たな就活バイブル本を目指しているところ。
誠のブロガーの友人たちにもいろいろ書評を書いてもらい、ありがたい限り。ベンチャーの経営者や作家が書いてくれた書評というのは、ある意味、著者本人とは異なる視点のため、「そんなところに目を付けるのか」と、参考になることも多かった。
またリアルな読者からの反応を見ていて面白いのは、学生はもちろんだが、実は本書は、ビジネスマンや親世代からの支持を多く集めていること。「よくぞここまで本音で書いてくれた」「自分の転職用に使います」「飲み屋で話題のネタにしております」「自分の知らない裏話がたくさんあった」などなど。
就活というテーマに関しては、オトナもそれぞれ何か想うことがあるようで、そのきっかけとして本書が機能しているのであれば、それはそれでステキなことと思う。ビジネス書という商品は、決して学ぶために存在するのではない。エンタメ性もあっていいと考えるし、小説のように読んでもらっても楽しめると思う。
本書の書評を、著者本人が書くわけにはいかない。ただし、編集の過程でボツった原稿、ヤバ過ぎて取りやめた原稿などがけっこうある。例えば、「ブサイクは面接に通りづらい」という原稿。これはリアルな面接官の本音なのだが、書籍には相応しくないという判断で、ボツった。
そんなこんなの原稿を集め、「『就職は3秒で決まる。』の舞台裏」などという連載を書いても、面白いのかと考えつつ、とりあえず目下の課題は、口は災いのもとにならぬよう、国際フォーラムで大人しくすること。
でも30分じゃあ、スキャットマン・ジョンばりの早口で喋らないとな・・・。ピ~パッパパラ~ッパ。
(荒木News Consulting 荒木亨二)
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著書就職は3秒で決まる。(主婦の友社)
「名刺は99枚しか残さない」(メディアファクトリー)