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舞台は笑う

舞台は笑う

山道 徳子

クラシックのオーケストラでステージ業に就いてます。時々、楽器も弾きます。更に時々、PC 関係の仕事もしています。

当ブログ「ヘ音記号と舞台の狭間より」は、2015年4月6日から新しいURL「​http://blogs.itmedia.co.jp/augusta_kb/」 に移動しました。引き続きご愛読ください。


 前回は、夏休みコンサートの流れをご説明しました。
 今日は標準的な、演奏会当日の流れをご案内してみたいと思います。


 13:30搬入及びセッティング開始
 楽器車から楽器等を降ろしつつ、舞台上のセッティングを。
 何も無いとただの広い板の間が、せりや平台、箱馬等で段を作り、譜面台や椅子セットして...段々とお客様が見慣れた舞台になっていきます。
 スタンドや譜面台の高さなど、演奏者に合わせて調整できる範囲でやっておきます。

 一段落したところで昼ご飯を摂ったり。

 演奏者が三々五々やって来て音出し。
 そこで色々お願いされたり、相談されたり、世間話したり...。
 セッティングのやり直しも...。


 15:30ゲネプロ開始
 曲間の転換や演奏者の出入り、場合によっては会場でバランスを聴いたり...本番での段取りを確認したり、することは沢山ありあます。
 言われたことをするだけの立場だった時には、客席で聴いたりしてましたが...。


 17:30ゲネプロ終了
 転換の確認をしたり戻したり、協奏曲がある時はソリストの練習し易い様にして...食事休憩。


 18:20開場
 舞台上に私服で演奏者が残っていないか確認しつつ、最後のチェック。
 以降雑用多数。


 19:00開演
 演奏者の出入り、転換、合唱団やオルガニストあいる場合はその出入りも補佐しつつ...。
 舞台上に出ていない間も、裏で別の演奏会の打ち合わせや、転換で下げたものに片付けやら色々と作業があります。


 21:00終演


 21:20頃お客様がはけたら、撤収作業
 楽器やスタンド等の備品の片付け、楽器車への積み込み、譜面台・椅子・平台等の片付け。

 この作業を通して、舞台上が元の板の間に戻ります。
 忘れ物の確認、楽屋等使った場所の原状復帰も。


 22:00退館

 お疲れ様でした。


 流れはこういう感じですが、

曲目
演奏者
編成
構成
ホール
主催者

によって色々と変わります。

 全く同じことの繰り返しに決してならないのが、面白いところです。