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自粛ムードもサクラサク

自粛ムードもサクラサク

吉岡 綾乃

Business Media 誠で編集長をしています。本ブログ&Twitterでは、Webメディアや紙メディア、ネットビジネス、携帯電話、非接触ICなどについての話題が中心になる予定。


ほとんど報じられていなかったようですが、昨日(3月28日)、気象庁は東京でサクラ(ソメイヨシノ)が開花したと宣言しました。

開花宣言は、靖国神社にある基準となる木に5、6輪以上咲くとおこなわれます。28日の開花宣言は、去年よりは遅いものの例年並み。例年、開花宣言から1週間くらいで満開になるのだそうです。 

ueno_sakura.jpg

写真は去年撮った、上野公園の桜(とおでん屋台)です。昨日この上野恩賜公園のサイトを見たところ、

「上野恩賜公園ご利用の皆様へ このたびの東北地方太平洋沖地震により、「第62回うえの桜まつり」(主催:上野観光連盟)は中止となりました。上野恩賜公園での宴会につきましては自粛のご協力をお願いいたします。」

という告知がありました。上野恩賜公園を始め、井の頭公園など、東京都が運営する公園は今年は花見は自粛することになったのだそうです。逆に隅田公園や飛鳥山公園など区が運営する公園、新宿御苑や唱和記念公園といった省庁管轄の公園は例年通り実施するとのこと。


以前、「不謹慎だと思われるかも知れませんが」というタイトルでメルマガに書いたことがあるのですが、いつまでも不謹慎だ自粛せよとばかり言っていたらダメだと思うのです。こんなときだからこそむしろ、モノが売れて、商売が成り立つようにしなくては。これから被災地が復興するために、ものすごい額の税金が投入されることになるでしょう。寄付だけじゃ間に合わない。今まで以上にお金を稼いで、使って、回さなくては。一刻も早い経済復興......それが被災しなかったエリアに住む者の務めだと思うのです。

本音を言えば、私だって自粛したくなる気持ちはすごくわかります。猪瀬直樹さんのつぶやきじゃないですが、いろいろ考えると「花見どころじゃないなあ......」と、正直思います。でも、自粛は自分がするもの。人に押しつけるものじゃありません。公共の公園なんですから、花見をしたいと思う人がいるなら、花見させてあげればいい。

ついでに言えば、「今年は花見客から1人500円いただきます。集めたお金は義援金として被災地に寄付します」くらいやってしまえばいいと思うんですけど......だめですかね。パブリックな団体がそれくらい商魂たくましくなってくれれば、税金も投入した以上の効果を上げてくれそうな気がするのですけれど。


追記: 東大史さんがこんなブログを書かれてました。こちらもご覧下さい→「不謹慎ではない、花見の楽しみ方」