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風呂場での物忘れは、仕事が好調かどうかを示すバロメーターなんだ

風呂場での物忘れは、仕事が好調かどうかを示すバロメーターなんだ

波多野 謙介

コラボリズム株式会社 代表取締役で文系プログラマー。超朝型へのスイッチで、仕事と家庭の両立を目指す二児の父。

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ポール・グレアムのエッセイに「本当に素晴らしいアイデアはシャワーを浴びているような時に浮かぶものだ」といった主旨のものがあります。

真っ先に心に浮かぶアイデア
The Top Idea in Your Mind

ざっくりまとめると「シャワーを浴びている時のように、無意識に近い状態で考えている事は、自然と自分が今1番気にかけている事」になるので、「そんな時に思いつくアイデアは、無意識下で考え抜かれた良質なものになる」と言ったような意味で、それをどうコントロールするかについても色々と考察されています。

Elephant bath
Elephant bath / Tambako the Jaguar

これは僕としてはかなり共感できるもので、お風呂で体を洗ってる時のように、ある種のリラックスしたルーチンワークをこなしている時にこそ思考が活発化する、という感覚は確かにあります。

それどころかそんな時は思考が活発化しすぎてボーッとした状態になり、身体を洗った事を覚えておらず、2回目の身体を洗っている最中に「ああ、これもう洗ってるわ」と気づくなんて事もしばしば。

少し前まではこれは単なる脳の老化だとか物忘れがひどすぎとか、そんな類のものと思っていたのだけど、改めてポール・グレアムのエッセイと絡めて考えてみると、これは「最も脳が活性化する時」に、ものすごく集中して何かを考えている、とも言えるのではないかと、ポジティブな考えに至りました。

思い返してみると、そんな状態になる時というのは大抵、仕事が充実していて、今後打つべき手をたくさん考えている時のようで「風呂場での物忘れは仕事が好調な証拠」などという個人的な調子のバロメーターとしても使えそうです。あんまり役に立たんけど。

そんなこんなで「年寄りは疲れてても長く眠れないが、若者は体力があるから12時間以上でも眠れる」みたいに、過ぎたる集中をできるという事はまだまだ脳が若い証拠だとか思って喜んでみたりしています。自分を正当化するというのはなんか素晴らしいですね。

引き続きがんばって参ります。