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休日出勤は楽しい?気軽な仕事環境によって得られる「集中力」 - 脱ガンジガラメ -
»2011年9月 5日
本当は面白い、BtoBソフトウェアベンダー生活記
休日出勤は楽しい?気軽な仕事環境によって得られる「集中力」 - 脱ガンジガラメ -
コラボリズム株式会社 代表取締役で文系プログラマー。超朝型へのスイッチで、仕事と家庭の両立を目指す二児の父。
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休みの日、突発的に会社に行かないと解決できない用事を思い出し、面倒くさいですが遠い所電車を乗り継いでいってドアを開けてみると、若手が黙々と仕事をしているところに出くわしたりします。
そんな時、若手はちょっとびっくりしながら、同時にちょっと、残念な顔をするのです。というか「えー、来たんですかー。」とか露骨に言ってきたりします。
どうも彼らの「プライベート」っぽい空間が、僕が入ることで台無しになってしまうらしい。
もちろん、彼らは忙しいから納期に間に合わすために真剣に仕事をしている訳なので、楽しいわけもありません。休日出勤なんて無いほうがいいに決まっています。しかしよく考えてみると、休日出勤というのはある意味「ガンジガラメ」から開放される時間でもあります。
上司もいないし、音楽を聴いててもいい「自由な」時間。ビリビリのジーンズを履いていても、スナック菓子を食べながら指をふきつつ仕事をしていても誰にも遠慮することは無く、集中力を乱す電話もかかってきません。いつもと違って静かなオフィスは、なかなか気持ちの良いものです。
たぶん、誰にでも仕事を「気軽」にする楽しみというのはあって、営業であれば出張中の新幹線の中での提案資料のチェック、客先訪問後の喫茶店での日報まとめなんかが「気軽」な仕事環境と言えると思います。
勉強も同じです。学生時代、僕は家で勉強するよりもファミレスでやる方がはかどるタイプでした。この場合は逆に雑音が多くなる環境にわざわざ身を置いている訳ですが、家で教科書と向かい合うよりも追い込まれ感が少ないからなのか、それとも家にあるマンガやゲームがファミレスには無いからなのか、勉強だけに集中する事ができて、その「集中できる」という感覚が大好きでした。
「気軽」な方が進む仕事というのは、世の中に存在します。
気軽であることが仕事の効率を上げる?
というニュースを読みました。
タイトルからは仕事中にだらだらネットを見ると効率が上がるみたいに読めますが、実際の研究内容は違います。2つのグループを用意して、一つのグループにはあらかじめ面白い動画を見せて「楽しい気分」にしておく。もう片方のグループには動画は見せずにただ待たせておく。その後、2つのグループに同じ仕事をさせたところ「楽しい気分」グループの方が仕事に対する集中力が高かった、という内容です。
つまり、適度にリラックスしている状態の方が、仕事の能率が上がる可能性があるという事が言いたいのでしょう。休日出勤や喫茶店、ファミレスのほうが集中力が上がる気がする、という事を裏付けるような研究だと思います。
心を気軽に保つための小さな工夫
世の中にはいろんな「ガンジガラメ」があります。「気軽」になることは、そのガンジガラメの一つから解放される、という事です。 以前「シロクマ実験とキーボードの音が気になるオフィス」 でも書きましたが、「しなくてはならない」という考えそのものが人間の集中力を奪うもの。いつでも気軽になれる人のほうが、全体として仕事の能率が高いというのは、実際に見ていてもよくあるように思います。
だからといって、いつも休日出勤するわけにはいかないですし、毎日喫茶店に通って仕事をする事もできません。とすれば、いつもの仕事場でも自分の心を「気軽」に保つための工夫をする事は重要です。
よく見てみると、知ってか知らずかオフィスにはそんな工夫がたくさんあります。PCの壁紙を自分の子供の写真にしたり、ソーラーで動く振り子人形をデスクに置いたり、お気に入りのお菓子を引き出しに忍ばせていたり。一見無駄のように見えるけれど、これらはみな、ガンジガラメから少しだけ自分を開放してくれる小さなアイテム達なのでしょう。
オフィスの、それぞれの人が無意識にしている「気軽になるための工夫」。脱ガンジガラメを進めていくためには、もっと意識的に取り組んでいくべきなのかも知れません。
* もちろん、だらだらネット閲覧するのは効率が下がるのは間違いありません。研究では「楽しみ」の時間と仕事時間を完全に分けていますので集中力に影響は出ませんが、と仕事中に別の刺激が入るのは集中力にとって大変なマイナスです。
これについてはちょっと気になっているので、いずれ、別のエントリーで書きたいと思っています。
これについてはちょっと気になっているので、いずれ、別のエントリーで書きたいと思っています。