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夏にうるさかったあいつの思い出と新型光ケーブルの話。
»2011年11月16日
本当は面白い、BtoBソフトウェアベンダー生活記
夏にうるさかったあいつの思い出と新型光ケーブルの話。
コラボリズム株式会社 代表取締役で文系プログラマー。超朝型へのスイッチで、仕事と家庭の両立を目指す二児の父。
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朝がすっかり冷え込むようになって来て「冬の寒さはこんなだったな」と改めて思い出す季節となった近頃ではありますが、最近、季節外れの「セミ」に関するニュースが各種メディアに掲載されていました。
ちなみに、セミは男女問わず嫌いな人が多い虫であるように思いますが、その理由は「うるさい」という基本的なイメージの悪さに加えて、公園だろうが電柱だろうが街路樹だろうが、「そこらじゅうに居る」という、嫌いな人サイドから見た逃げ場の無さと「突然不意打ちで激しく鳴きながら飛ぶ 」といったビックリ箱&ブーブークッション的な恐ろしさが相まって生まれているものと思われます。
確かに、昔からセミに慣れ親しんでいる僕であっても、夜の玄関先にコロンとセミが落ちているのに出くわすと、ちょっと気まずい感じがします。電灯に寄ってきて、そのまま地面に落ち、気を失っているのか、寝ているのか、スタンバイモードになっているのか、なんかそんな感じになっているのだと思いますが、とにかく、生きてるのか死んでるのか分からない感じで静止している。
触って死んでいるとそれはそれで気持ち悪いし、かと言って棒でつついて脇に寄せようと思うと、突然ジイジイ鳴いて暴れたりする始末の悪さ。
で、そんな嫌われ者のセミの一種「クマゼミ」が、近年、大量発生したあげく、地中に埋まったインターネットの光回線に(木の根っこと勘違いして)産卵管をぶっ刺し、ネットを停止させてしまうという、笑い話を通り越してSF的な、恐怖感すら感じる出来事を起こしていて、知り合いの小学校でもこのセミの害で校内LANが止まった、などという事実を聞くに至っては、流石に親セミ派の僕もフォローし切れないと思ったのが、この夏の話だったのでした。
そんな折に公表されたのが冒頭のニュース。これは、NTT西日本が開発した新型光ファイバーが3年連続セミ被害ゼロを達成し、今後ファイバーをこの新型に置き換えていけば、クマゼミはインターネットを止めてしまう「害虫」から、これまで通り、ただの「うっとおしい虫」に戻る事ができるという内容なのです。セミにとっても明るいニュースだ。素晴らしい!
改めて思い返してみると、都会の夏に網持って出かける親子連れは大概セミを狙っているものであり(他に虫いないし)、うるさいとか気持ち悪いとかネガティブな事ばかり言われるセミも、子供達の情操を育てる最初の一歩として立派に役立っているのですから、害虫呼ばわりは流石に少し、申し訳ないように思います。
セミ嫌いの皆さんも、是非、セミのいいところ(オモチャっぽいところとか...)にも注目して、理解してやってください。彼らは、ちょっとボーッとし過ぎてて、ちょっと不器用なだけなんです。