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将来にわたって役立つ19のスキル

将来にわたって役立つ19のスキル

クレイア・コンサルティング

人事・組織領域を専門とする経営コンサルティングファーム、クレイア・コンサルティングの広報・マーケティングチームです。

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クレイア・コンサルティングの調です。こんにちは。
前回は新たに生まれるであろう8つの仕事を紹介しましたが、今回はより個人に近い部分で、将来にわたって役立つであろう19のスキルを抽出した記事をご紹介します。

19 Transferable Skills That Will Be Most Valuable In The Future
http://www.businessinsider.com/valuable-transferrable-skills-of-the-future-2013-8

元々の研究は、キャリア情報のエキスパートであるLaurence Shatkin博士によるもの。今回紹介されたものは、2012年8月の結果です。


前提としてあるのは、
有用なスキルを持つ = 収入が多い ≒ 将来機械や海外の労働者にとって代わられない
という図式です。
また、あくまで相関(correlation)であり因果関係(causation)では無いことにもご注意を。必ずしも原因と結果の形になっているわけではないけれども、関連性は高い、ということですね。相関係数が1.0であれば完全に相関する、ということになります。

O*NETという、アメリカ労働省の協力を受ける組織で規定された35のスキルから、相関が高い(0.6以上)19のスキルがリストアップされています。

  • 相関係数: 0.8

    • Judgment and Decision Making / 判断と意思決定
      将来的なアクションの相対的なコストとベネフィットを重みづけする

  • 相関係数: 0.7

    • Complex Problem Solving / 複雑な課題解決
      複雑な課題を見出し、複数のオプション案を評価し、解決策を遂行する
    • Active Learning / アクティブラーニング
      意味や用途を把握するために新たなモノや情報に働きかける
    • Reading Comprehension / 読み取りによる理解
      仕事関係の書類における文章や構成を理解する
    • Critical Thinking / クリティカルシンキング(批評的思考)
      通常と異なるやり方に対して、論理と分析を通して強みと弱みとを見出す
    • Time Management / タイムマネジメント
      自分自身と他人の時間をマネジメントする
    • Systems Evaluation / システム評価
      システムのパフォーマンスに関する多くの指標を見て、それらの正確性を考慮する
    • Monitoring / モニタリング(監視)
      ヒトが学んだり何かをしたりしている際に、それがどれくらい上手に行われているかを評価する

  • 相関係数: 0.6

    • Active Listening / アクティブリスニング
      他の人が何を言っているかを傾聴し、適切に質問をする
    • Writing / 筆記
      他の人に対し、読み手のニーズに沿った内容の記述で効果的にコミュニケーションを行う
    • Systems Analysis / システム分析
      あるべきシステムのあり方と、それに向けた変更がどのように結果に影響するかを判断する
    • Operations Analysis / オペレーション分析
      デザインを策定するためのニーズと要件とを分析する
    • Speaking / 話術
      情報を効果的に受け渡すべく他の人と話す
    • Science / 科学
      課題を解決するにあたって科学的な手法を活用する
    • Instructing / 指導
      何かについてのやり方を指導する
    • Management of Personnel Resources / 人的資源のマネジメント
      仕事をするにあたって人々を動機づけ、育成し、指示を与える。その仕事に最適な人材を見出す
    • Persuation / 説得
      別の方法で物事にあたるよう説得する
    • Coordination / 調整
      他人の行動と関連付けながら自身の行動を調整する
    • Leaning Strategies / 戦略的学習
      新たなことを学んだり教えたりする際に複数のアプローチを活用する

和訳は省きますが、それ以降の項目は、
  • 0.5: Social Perceptiveness, Mathematics, Negotiation, Management of Financial Resources
  • 0.4: Management of Material Resources, Service Orientation, Programming
  • 0.3: Technology Design
  • 0.0: Quality Control Analysis
  • -0.1: Operatino Monitorning, Installation, Troubleshooting, Equipment Selection
  • -0.2: Operation and Control, Reparing, Equipment Maintenance
となっています。

ちなみに、Shatkin氏の最近の下記エントリ


では、2010年から2012年までの2年間の推移の中で、どのスキルの相関が上下したか、が説明されています。
具体的にはTechnology Designが0.3から0.4へ増加しているのが最も大きく、また、マネジメント系が伸びています。
一方で、元々相関係数がマイナスとなっていたものは、さらに低くなる傾向にありました。

あくまでも相関という参考情報にはなりますが、このような結果を踏まえ、どのスキル・コンピテンシーについて自社の社員の能力を伸ばしていくか、またどの部分をアウトソース・機械化するか、などを検討してみるのもよいのではないでしょうか。
お読みいただきありがとうございます!



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