誠ブログは2015年4月6日に「オルタナティブ・ブログ」になりました。
各ブロガーの新規エントリーは「オルタナティブ・ブログ」でご覧ください。

マイケル・J・フォックス ― 決して犠牲者とならない男

マイケル・J・フォックス ― 決して犠牲者とならない男

クレイア・コンサルティング

人事・組織領域を専門とする経営コンサルティングファーム、クレイア・コンサルティングの広報・マーケティングチームです。

当ブログ「未来の人事を見てみよう」は、2015年4月6日から新しいURL「​http://blogs.itmedia.co.jp/creiajp/」 に移動しました。引き続きご愛読ください。


クレイア・コンサルティングの調です。こんにちは。
本日は昨日閉幕したSHRMの四日目の模様を訳出します。
キーノートスピーカーは"Back to the Future"のMichael J. Fox(マイケル・J・フォックス)。
近年はパーキンソン病との勇気ある戦いで有名です。
昨日と一昨日はTLNTのレポートから訳出しましたが、本日はTim Sacketのブログエントリから。


MIKE FOX - ANTI-VICTIM SHRM 2011
マイケル・J・フォックス ― 決して犠牲者とならない男 SHRM 2011にて


例年カンファレンスの最終日は、みんなもうどこかに遊びに行っちゃって、たいていはしらけた感じの講演になることが多いようなのですが、今年はフォックスが来るということで趣が違ったのだそう。
あまり人事に対して語るという経験は持っていなかったようですが、人生における変化や選択について、聴衆に語りかけています。

特に、どんなに名声を得たり、状況に振り回されるとしても、その結果に惑わされることなく、きちんと選択をしていくべき、と。

いくつかの言葉をご紹介します。


"Life changes and you change with it, the script of your life is not written.

「人生は変化する。そしてあなたもそれに応じて変化をしていくのだ。人生の脚本はまだ書かれてはいない。」

On his wife Tracey calling him an Asshole upon first meeting him on Family Ties - "Nobody talks to me that way, I'm Marty McFly!"

奥さんのトレーシーさんが、家族の集まりで初めて彼に会ったとき、どうしようもないヤツだ、と言ったそう。「誰もそんなことは言ってくれなかったんだ。なぜなら僕はマーティー・マクフライ(Back to the Futureの主人公の名前)だったんだから。」

After learning he had Parkinson's - "My happiness would grow in direct proportion to my acceptance of the disease."

パーキンソン病にかかったことが分かった後に、「僕の幸福感は病気をきちんと受け止めることで初めて正しく育っていくようになった。」

"Loss doesn't leave a vacuum, it creates opportunity."

「失うことというのは空虚を生むのではなく、新しい機会を創り出すことなんだ。

"Parkinson's, its like standing in the road with your feet in cement knowing that a bus is coming, but not when."

「パーキンソン病っていうのは、バスが来ると分かっているのに、路上に足をセメントで固めて立たされるようなものなんだ。しかもいつバスが来るのかはさっぱりわからない。」

"I was still me, just me with Parkinson's." on going through the 5 stages of grief.

5回の苦しき時期を乗り越える中でも「僕は僕自身であり、ただパーキンソン病がくっついてきただけ。」

On telling his 5 year old son about his disease - "He still realized I was Dad, I was just shaky Dad."

5歳の息子に病気のことを告げたとき―「彼はまだ僕がパパだとちゃんとわかってる。ただの頼りないパパだってことをね。」

"The only decision I don't have in life is Parkinson's, everything else is my call."

「人生において唯一自分で選択をしなかったのはパーキンソン病にかかったこと。でも以外は全て自分の選択。」

"I know about loss, about how it feels when life gets re-arranged, still, don't play to the results."

「死んでしまうことや、人生が大きく変わってしまうときの感情の変化についても分かってはいるけれど、それでも、起こった結果に自分の意志を左右されてはいけない。」

"I like my job, finding a cure for Parkinson's, but I'm looking forward to being Unemployed!"

「僕はパーキンソン病の治療方法を探すという今の仕事が好きだ。でも何が楽しみかというと、将来無職になることなんだよ!」

On his wife Tracey, her role of a caretaker and their marriage - "The more complicated it gets, the more it seems to bring out the best in us."

彼の妻であるトレーシーさんの、看護役としての役割と結婚生活について―「すごく物事が複雑になればなるほど、我々の関係性がより良いものになっていっていると思う。」

彼が晴れて無職の生活を謳歌できる日が早く来ることを願わずにはいられません。
人事とはあまり関係なかったのですが、ご紹介してみました。お読みいただきありがとうございます。

※追記: 一部病名を誤って記載しておりましたので訂正いたしました。(7.1 15:14)