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シリコンバレーの従業員は薄給?(インフォグラフィック)
未来の人事を見てみよう
シリコンバレーの従業員は薄給?(インフォグラフィック)
人事・組織領域を専門とする経営コンサルティングファーム、クレイア・コンサルティングの広報・マーケティングチームです。
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ザッカーバーグを始めとする経営者はそりゃあたくさん稼いでるでしょうが、一般の社員のレベルはどうなんでしょう!?
Infographic Of The Day: Are Silicon Valley Employees Underpaid?
今日のインフォグラフィック: シリコンバレーの従業員は薄給?
http://www.fastcodesign.com/1664642/infographic-of-the-day-are-silicon-valley-employees-underpaid
Most of us can only dream of the six-figure salaries and huge signing bonuses commanded by top talent in Silicon Valley. Of course those salaries are, in part, a function of labor scarcity: You don't find math whizzes that can tweak Google's search algorithms just anywhere, so employers have to pay dearly for that talent.
我々の大半は、シリコンバレーのトップタレントが受け取る6桁の収入(数万ドル≒数千万円)や莫大な契約金をただ夢見るだけで終わる。もちろんこれらの給与は、ある部分、労働力の希少性に伴うものだ。Googleのサーチエンジンのアルゴリズムをさっと調整するような数学の才能を持ち合わせている人をあらゆるところで見かけることなどなく、従ってこういったタレント人材に対して企業は心から大金を支払うのだ。
ため息が出ますね。
But Silicon Valley isn't necessarily paved with streets of gold, especially for those with non-engineering tech jobs...
Two factors seem to heavily influence the labor market: For one, the intense funding activity by venture capitalists has created a wealth of new startups, and a wealth of new jobs. Meanwhile, top-tier companies such as Google and Facebook are putting a heavy premium on talent:
しかしシリコンバレーの通りがすべて金で舗装されているなどということはなく、エンジニアリングではない仕事については特にそう言える...
この労働市場においては、2つの要素が大きく影響を与えていると思われる。1つは、ベンチャーキャピタルによる怒涛の出資が新しいスタートアップ企業に富をもたらし、同時に新しい仕事を生み出しているということ。それと同時に、GoogleやFacebookのようなトップ企業はタレント人材にかなりのプレミアムを付けるようになってきている。
今年の1月~3月の間だけで、75億ドルが投入され、48,000の求人が現在もあります。そしてGoogleのソフトウェアエンジニアの年収は18万ドル(8/2時点で1ドル77円としても1,386万円)にも達してます。
しかし一方で上のインフォグラフィックの最下部を見てもらうとわかるように、
not every job demands quite the same premium in the Valley. At the low end, you've got product and project managers, who don't really earn too much more than their peers elsewhere.
シリコンバレーの全ての仕事が同じようにプレミアムがついているわけではない。プロダクトマネージャーやプロジェクトマネージャーには、仲間うちで比べてもそれほどもらっていない人も最底辺にはいるのだ。
いわんやグラフィックデザイナーをや、です。これが市場価格ということなのでしょうが。
しかし一方で、
But the premiums for engineers and web developers are no less surprising, for a different reason. Your average Valley software engineer seems to be earning about $18K more than they might elsewhere. But unlike a marketing manager or a web developer, they can't expect to find that job just anywhere: New York could be the only other labor market that might have as many similar opportunities. And the same $92K salary would cost just $75K in New York:
エンジニアやウェブ開発者のプレミアムは、もう一つの理由に比べてみれば、さほど驚くべきことではない。シリコンバレーにいるソフトウェアエンジニアは他の地域にいる人に比べて平均で18,000ドル稼いでいる。しかしマーケティングマネージャーやウェブ開発者と違って、彼らはシリコンバレー以外の場所で仕事を見つけることが期待できないのだ。ニューヨークが唯一、等々の機会が得られる場所ではある。ただしシリコンバレーで92,000ドルの仕事がニューヨークでは75,000ドルになってしまう。
シリコンバレーでしか、こういった高給なエンジニアリング環境は成立していない、と。
つまりどういうことかというと、シリコンバレーの平均給与は92,300ドルなのだが、それと同じ生活をしようとすると、ニューヨークでは74,808ドルになる、と。つまり、
Notice anything? The difference between salary premium and a cost of living markup are virtually the same: About $18K. Which makes you think the Valley's engineers aren't really in a hiring bubble after all. Their salaries are in tune with what rationality would predict.
気づいただろうか? 給与のプレミアムと生活費の利幅は結局約18,000ドルと同じなのだ。結局のところ、シリコンバレーのエンジニアたちは採用バブルなどに巻き込まれているわけではない。至極合理的に予測に従い、給与も連動して動いているのだ。
結局、シリコンバレーの生活費の高騰がエンジニアの給与を引き上げている、と。惑わされるな、ということですね。
薄給でもなければ、一部を除いて極端に貰いすぎているわけでもなく、あくまで生活費に連動。
ところで、
Where the pay rates go a bit crazier is at the high end, thanks to Google and others. There, the pecking order produces salaries that are almost twice the mean.
一方で給与が高いほうに狂ったように伸びているところは、ひとえにGoogleやその他の会社によるものだ。そこでは、階層によって平均の2倍もの給与が払われているところもある。
でもこれは野球に似てるね、という話なんですね。トッププレイヤーは平均的プレイヤーの1.25倍くらいのパフォーマンスしか出さないのに、給与は20倍~30倍にもなってしまうという。
シリコンバレーは極めて正気のようです。
まぁもちろん1億ドルの残留特別手当(retention bonus)を貰った人もいるんですけどね。
インフォグラフィックの全体像はこちらからどうぞ。
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