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リーダーシップの成否を左右する要素とは何か?

»2011年10月25日
未来の人事を見てみよう

リーダーシップの成否を左右する要素とは何か?

クレイア・コンサルティング

人事・組織領域を専門とする経営コンサルティングファーム、クレイア・コンサルティングの広報・マーケティングチームです。

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クレイア・コンサルティングの調です。こんにちは。
本日はアメリカを中心に行われたリーダーシップに関する調査結果をご紹介。
原文タイトルにあるように、戦略的ビジョンを持つことが成功の要因で、チーム文化の構築が出来ないと失敗する傾向にあるよう。
元記事はイギリスの人事系雑誌、HR Magazineです。


Leaders succeed by having strategic vision, and lose by failing to build team culture, Right Management report shows
戦略的なビジョンを持つことでリーダーは成功し、チーム文化の構築に失敗することで敗北する、というRight Management社の調査レポート


1,400人のCEOおよび人事に聞いたアンケートの結果です。数字が多く紹介されていますので、かいつまんで訳出します。

creating a strategic vision (92%), inspiring others and maintaining leadership responsibility (62%), developing an accurate and comprehensive overview of the business (57%) and wise decision-making (55%) as the four competencies most critical for C-suite positions.

戦略的ビジョンの構築(92%)、他者を刺激しリーダーとしての責務を維持する(62%)、ビジネスの正確かつ包括的な概要を描ける(57%)、そして賢明なる意思決定(55%)が経営幹部のポジションにとって最も不可欠な4つのコンピテンシーである。

しかし同時に、パフォーマンスを上げられずに解任される幹部も多く、幹部のリーダーシップに対する不満足も多くの組織で問題になっているよう。
幹部職の失敗として上げられる主要ファクターとしては、

  1. Failure to build a relationship or team culture (40%)
    良い関係性あるいはチーム文化構築の失敗 (40%)

  2. Mismatch for the culture (32%)
    企業文化とのミスマッチ (32%)

  3. Failure to deliver acceptable results (25%)
    許容可能な成果を上げられない (25%)

  4. Unable to win support (25%)
    うまく周りの支援を受けられていない (25%)

  5. Lack of appropriate training (23%)
    研修等での学習不足 (23%)

  6. Egotistical (15%)
    うぬぼれが強い (15%)

  7. Lack of vision (14%)
    ビジョンの欠如 (14%)

が挙げられています。

そして調査を行ったRight Management社の担当者は、現在のリーダーシップ開発は、アートというよりよりサイエンスに近づいており、実際の仕事に根ざした必要不可欠なコンピテンシーへの注力が必要、と述べています。

その他の事項としては、

When asked what functional areas are most likely to produce a company's C-level executives, operations were the most likely to be indicated (68%) and Finance was second ranked (56%) with Sales third (49%).

会社の経営幹部を生み出しやすい部署はどこか、との問いに対しては、オペレーション/業務部門が最も多く選ばれ(68%)、ファイナンスが2番目(56%)、そして営業が3位(49%)だった。

The more specialised functions were less likely to provide the career path to the top. Marketing was less likely (34%), HR (24%), Engineering (22%), IT (13%) and Research and Development only (8%).

より専門特化した機能組織はトップにつながるキャリアパスとならないケースが多い。マーケティング(34%)、人事(24%)、エンジニアリング/開発(22%)、IT(13%)などがなりにくく、研究開発はたった8%との結果が出ている。

個人の将来のキャリア意向として、トップに昇り詰めたいと考える人がいるかどうか、という問題もありますが。出世欲のある研究者の方は、ベンチャーを創業するのもいいかも、ですね。。

今回の調査は、CEOの81%、人事の75%が北アメリカ大陸の方だそうなので、そのバイアスは加味しておく必要があります。先の失敗ファクターにおける文化とのミスマッチも、日本の内部昇格の中では起こりにくいように思います。

皆さんの会社では、幹部育成等、リーダーシップの開発はうまく行われているでしょうか?
お読みいただきありがとうございます!



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