誠ブログは2015年4月6日に「オルタナティブ・ブログ」になりました。
各ブロガーの新規エントリーは「オルタナティブ・ブログ」でご覧ください。

スティーブ・ジョブズみたいになるための12の方法

»2011年11月 2日
未来の人事を見てみよう

スティーブ・ジョブズみたいになるための12の方法

クレイア・コンサルティング

人事・組織領域を専門とする経営コンサルティングファーム、クレイア・コンサルティングの広報・マーケティングチームです。

当ブログ「未来の人事を見てみよう」は、2015年4月6日から新しいURL「​http://blogs.itmedia.co.jp/creiajp/」 に移動しました。引き続きご愛読ください。


クレイア・コンサルティングの調です。こんにちは。
本日のエントリはアメリカンエキスプレスのOPEN Forumより。
ジョブズ死去の後、何かジョブズ系のネタを取り上げようと思いつつ、イマイチいいのが無かったのでスルーしていたのですが、面白い角度のものがあったのでご紹介。
あと、ジョブズネタはアクセス数稼ぎに見られる、というのもあったので、あまり安請け合いするのも、ということも事情としてはあります(苦笑)。


12 Ways To Be Like Steve Jobs
スティーブ・ジョブズみたいになるための12の方法


30年来彼のファンだったというGlobeTrade社のCEO、Laurel Delaney氏による、ジョブズをよく知る人からのコメントを通した、ジョブズ"のよう"になる12の方法論です。


1. Push people out of their comfort zones
  人を居心地のいい場所から押し出す

New York Timesのコラムニストでピューリッツァー賞受賞のThomas Friedman氏より

he was someone who earned the respect of his colleagues, not by going easy on them but by constantly pushing them out of their comfort zones and, in the process, inspiring ordinary people to do extraordinary things.

彼は仲間から尊敬を受けていたが、それは彼が気軽に接していたからではなく、周りの人を居心地のいい場所からいつも押し出すようにし、かつそのプロセスの中で、普通の人に驚くべき偉業を成し遂げさせるよう感銘を与えていたからに他ならない。

また、その背景には、

he was someone who was ready to pursue his vision in the face of long odds over multiple years

彼は長年にわたって不可能と思われてきたビジョンを追求するよう準備を怠らなかった。

という、彼の不断の努力があったということでしょう。


2. Encourage experimentation
  実験を奨励する

イノベーションコンサルタントのJohn Kao氏より

What other nations typically lack is a social environment that encourages diversity, experimentation, risk-taking and combining skills from many fields into products

他の国が典型的に不足がちなのは、多様性や実験、リスクテイクや多様なフィールドからのスキルを集めて製品に結集するといった、社会的な環境である

ジョブズはこれを"組換型マッシュアップ(recombinant mash-ups)と呼んだが、Kao氏によると、これこそがアメリカにおけるイノベーションの本質だといいます。


3. Draw from diverse experience to generate insights
  多様な経験からインサイトを生み出す

Inseadの教授、Hal B. Gregersen氏より

It is often people like Steve Jobs who can draw from a deep reservoir of diverse experience that generate breakthrough ideas and insights

スティーブ・ジョブズのような人こそが、多様な経験が眠る深い蓄積からブレークスルーとなるアイデアやインサイトを生みだすのだ。


4. Do your best work to meet challenges
  チャレンジに応えるべくベストの働きをする

Appleの元エバンジェリストでシリコンバレーのベンチャーキャピタリストであるGuy Kawasaki氏より

I lived in fear that Steve would tell me that I, or my work, was garbage. In public. This fear was a big challenge. Competing with IBM and then Microsoft was a big challenge. Changing the world was a big challenge. I, and Apple employees before me and after me, did their best work because we had to do our best work to meet the big challenges.

自分、もしくは自分の仕事がスティーブに"ただのゴミだ"と言われるんじゃないかと不安に思いながら生きていた。しかも公衆の面前で。この不安は大きなチャレンジだった。IBMやマイクロソフトと競争するのは大きなチャレンジだった。世界を変えることは大きなチャレンジだった。私、そして私の前と後ろに連なるAppleの社員は、それぞれベストな仕事をした。なぜかといえば、これらの大きな要求に応える必要があったからだ。

全訳しちゃいました...


5. See two worlds that productively collide
  2つの世界を生産的に衝突させる

7冊の著書を出している作家、Steve Johnson氏より

His real gift, from an early age, has been the ability to see that these two worlds could, and should, productively collide.

彼の本当の才能、しかも初期から垣間見えていたものは、これら2つの世界(セールスとデザイン)を生産的に衝突させることが可能で、かつそれをすべきと見抜いたことにあった。

融合ではなく衝突、という言葉の選び方。


6. Make the world a better place
  世界をよりよい場所へと変える

Appleより

Steve's brilliance, passion and energy were the source of countless innovations that enrich and improve all of our lives.

スティーブの明晰さや情熱、活力は、我々全ての人生を豊かにかつより良くするための数限りないイノベーションの源だった。

世界は彼のおかげでよりよい場所になった、と続きます。


7. Take big risks
  大きくリスクをとる

The Wall Street Journalのテクノロジー関連主幹コラムニスト、Walt Mossberg氏より

not be satisfied with small innovations fed by market research

マーケットリサーチに基づいた小さなイノベーションには決して満足しなかった。

Appleはこの姿勢で有名ですね。


8. Figure out what you want, and control the whole process
  何が欲しいかを明らかにし、全てのプロセスをコントロールする

元ヘッジファンドのマネージャーで"Eat People"の著者、Andy Kessler氏より

until he got it. Very few buttons, like Mr. Jobs's clothing.

彼が良いというまで。彼の着てる服のように、ボタンも限りなく少なく。

そして美しさ(aesthetics)への狂信的なこだわりはテックの世界では非常に希少だった、と。


9. Follow your heart
  心の声に従う

The New York Timesのテクノロジー、ビジネス、経済担当ライター、Steve Lohr氏より

he genuinely enjoyed what he did and found it worthwhile

彼は純粋にやっていることを楽しみ、それがやる価値のあることだと認識していた。

簡単な説明だ、といいます。Stanfordでの演説にもつながる話ですね。


10. Look cool
   カッコよくいる

サン・マイクロシステムズの共同創業者で元CEOのScott McNealy氏より

he added the fashion flair to technology...Nobody else has really captured that.

彼はテクノロジーにファッションのひらめきを付け加えた...そして誰もそこまで本当にうまくやることが出来なかったのだ。

カッコいいこと、クールでいることの意味は計り知れない、と。


11. Love your work
   仕事を愛する

Google.orgの元ディレクターで、ジョブズの長年の友達、Larry Brilliant氏より

Steve loved his work, he loved the products he produced, and it was palpable. He communicated that love through bits of steel and plastic.

スティーブは自分の仕事を愛しており、また彼が作った製品を愛しており、そのことは完全に明白だった。彼はその愛を鉄やプラスチックの破片から伝えていたんだ。

これも全訳...


12. Be beautiful
   美しくある

イェール大学のコンピューターサイエンス教授、David Gelernter氏より

He turned the industry into a supermodel: elegant, classy, incomparably desirable, with money to burn.

彼は(コンピューター)業界をスーパーモデルに変えた。エレガントで、洒脱、比較できないほど魅力的で、かつうなるほどのお金がある。


いや、訳してて思ったんですけど、"方法"といってもこれ簡単にはマネできないですよね、やっぱり。。。
出来るところから(笑)

お読みいただきありがとうございます!



幹部候補育成の要諦は選抜と育成です。選抜にはアセスメントが、育成には経営に即した体系が必要です。