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今こそアメリカ企業は日本企業に学べ!?

»2011年11月11日
未来の人事を見てみよう

今こそアメリカ企業は日本企業に学べ!?

クレイア・コンサルティング

人事・組織領域を専門とする経営コンサルティングファーム、クレイア・コンサルティングの広報・マーケティングチームです。

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クレイア・コンサルティングの調です。こんにちは。
本日のエントリはBUSINESS INSIDERより。
金曜向きの面白エントリが最近はなかったので、ちょっと固めの話題を。


SICK OF CORPORATE AMERICA? Here's 11 Lessons You Can Learn From Japanese CEOs
コーポレートアメリカに疲れた? 日本のCEOに学ぶべき11の教訓を見るべし


エズラ・ヴォーゲルの"JAPAN AS NO.1"ではないですが、オキュパイ運動もあって、アメリカにおいてもちょっとだけ日本企業のアカウンタビリティを見直す動きもあったりなかったり。
とはいえ、それどころじゃない騒動も起きていて、微妙なところではありますが。

総じて言うと、

Japanese CEOs strive to achieve harmony and compromise. While their deferential attitude can lead to disaster, Japanese CEOs may also hold the key to resetting America's corporate paradigm.

日本のCEOは調和と妥協とを達成すべく頑張っている。彼らの慇懃な態度は災厄をもたらすこともあるが、日本人のCEOはアメリカの企業が抱えるパラダイムをリセットする鍵を握っているとも言えるだろう。

ということで、11の教訓を以下列挙します。

In bad economic times, it's common for CEOs to give themselves a salary reduction

経済環境が悪い際は、CEOが給与を削減することが普通である

写真には任天堂の岩田社長が。他にJALやトヨタなど。2009年以来少なくとも200社が経営陣の減給をしているそう。

They normally earn one-sixth as much as American CEOs

彼らはたいていアメリカのCEOの6分の1くらいしか稼いでいない

統一の尺度で見ると、アメリカの平均的な労働者と比べて、日本のCEOは16倍、アメリカのCEOは319倍とのこと。

To show solidarity with their employees, many take public transportation to work

社員との連帯感を示すため、多くが公共交通機関で出勤する

JALの西松元社長が有名ですが(写真あり)、でもそれ以外にはあまり聞かなかったり。あとは伊藤忠の丹羽さんとか? 多くはないと思う。

Rather than hiring outside the company, CEOs like to keep it in the family

社外から招聘するよりも、CEOは身内にしておくほうを好む

伝統を維持し、忠誠心あるチームプレーヤーを尊ぶ人を選ぶ。

Japanese CEOs know when to call it quits

日本のCEOは去り時を知る

うーん、ケースバイケースとは思いますが。数字としては2010年の計画的なものも含めた退任率が18%だったとのことで、これは世界で見ても高い水準なのだそう。

Japanese CEOs get more rest

日本のCEOはより多く休んでいる

アメリカのCEOと比べて1時間15分睡眠時間が長いとのこと。さらにプライベートな時間が加算される。

They stress a work-life balance for employees

社員のワークライフバランスを気にかける

KAROSHI撲滅のため。とはいえ、ホワイトカラーの生産性は調査上低いのですが。。WLB社小室さんの名前が出てますね。

They often get drunk with employees to foster team spirit

チームスピリット高揚のためよく社員と飲んだくれる

西洋の価値観に寄り過ぎて社員の不満足を高めた反動から、組織力(チームスピリット)と一体感を醸成し、モラールアップを図っているのだそう。そのための良い方法の一つがパーリナイッ。武蔵野の小山社長の名前が出ています。

When it comes to leadership, they stress group harmony and compromise over debate

リーダーシップについていうと、議論よりも調和や妥協に重きが置かれる

ベストな解決策が出るまで議論することは多くなく、同僚間での政治的な駆け引きは稀で、合意形成が多い、と。

On the other hand, they may not feel directly affected by how well business is going

一方で、ビジネスの状況に直接大きな影響を受けると感じることはそれほど多くない

会社のパフォーマンスに対する責任感が希薄、と。基本給の低さやストックオプション導入の低さ、収益を上げることへのインセンティブの低さが影響。早稲田の久保教授によると、株主価値を上げるとアメリカのCEOは日本のCEOの100倍報われるのだそうです。

HOWEVER: The tendency to defer and protect ones superiors may also have been the cause of company and country wide issues.

さらに一方で、上司に対する慇懃で防御的な傾向は企業や国レベルでの大きな問題を巻き起こす原因となっている。

品質管理や原発などが例に上がっています。誰も矢面に立ってクリアな発言をしない、と。

But they take any accidents that happen at the company to heart, and apologize for it

しかし自社で起きたどのような事故に対してもきちんと真摯に受け止め、謝罪する

調和の維持のためには謝罪することに議論の余地はない、と(苦笑)。もし会社の過失で例えば従業員が亡くなった場合、CEOは家族の家に行って頭を下げて謝り、その模様がTVで放映される、と述べられています。アメリカの銀行などの企業のCEOに聞かせてやりたい、とのこと。

ちょっと極端な感じもしましたが、さてはて、アメリカのCEOがこれを読んで日本ナイズされるのでしょうか!?
お読みいただきありがとうございます! TGIF!!


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