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余裕があったら導入してみたい福利厚生

余裕があったら導入してみたい福利厚生

クレイア・コンサルティング

人事・組織領域を専門とする経営コンサルティングファーム、クレイア・コンサルティングの広報・マーケティングチームです。

当ブログ「未来の人事を見てみよう」は、2015年4月6日から新しいURL「​http://blogs.itmedia.co.jp/creiajp/」 に移動しました。引き続きご愛読ください。


クレイア・コンサルティングの調です。こんにちは。
本日のエントリは福利厚生について。出典はアメックスのOPEN Forumなので中小・ベンチャー企業向けの内容になりますが、大手も含めて自社でどこまで出来るか、発想の参考になさってはいかがでしょうか。


Free Beer and Massages: The Ultimate Company Perks
タダでビールとマッサージ。これこそ究極の福利厚生。

http://www.openforum.com/articles/company-culture-2012-free-beer-and-massages-the-ultimate-company-perks


Startup life isn't easy, but it's a lot more fun than working at a stodgy corporation. Ambitious startups have struck a balance of "work hard, play hard" by offering employee perks that prove the higher-ups will go the extra mile to show their teammates that they're valued and appreciated.

とあるように、スタートアップの日常は厳しいことが多いものの、仕事と遊びのそれぞれに熱心に取り組むことは、企業を魅力あふれる存在にするために必要なこと。そして、

the fun doesn't have to stop when your company hits a certain size. Even growing companies can benefit from a happy environment and the work of what Warby Parker calls a "Fun Committee," a group of people that plans events and makes sure the startup culture doesn't slip away.

大きく成長した企業においても、創業当初の勢いを失わないために、ファン・コミッティ(楽しいことをするぞ委員会)的なもので文化を維持していくのは重要ですね。もちろん、

Some of you might be wondering how a company can afford such frills. Shouldn't they be bootstrapping? Certainly, splurging on things to keep employees happy and to attract new hires is a worthy investment for your company's growth plans

本来はモチベーションアップは自助努力ではありますが、会社が社員を大切にしているということを誠実に伝えるには必要な投資ともいえるかと。

ここではFabやTumblr、Foursquare、Evernoteといった新進気鋭のベンチャー企業が行っている福利厚生メニューがガガッと紹介されています。一部を抜き出しますと、

The Standards (標準仕様)

  • Free Snacks. 自由に食べられるお菓子、これは燃料だと。

  • Free Coffee. 無料のコーヒー。ここまでは本当に普通。

  • Free beer on tap. いつでも飲めるビール。これいいですね!もちろん各社日中は飲んじゃダメなのも承知済み。でもあるってわかってることが重要なんだとか。

  • その他会社のロゴ入り製品など。


Wow, That's Impressive (ちょっと驚きの)

  • Catered lunch. ランチのケータリング。毎日だったり、そうじゃなくても週に数回だったり。

  • Birthday hookie. 誕生日の(サボリ)休暇。もちろん有給休暇で。

  • Mobility. レンタカーなどの移動手段。遅くなった時の送迎サービスなども。

  • Fun team events. 楽しいチーム単位でのイベント。映画ナイトやゲームナイトなど。

  • その他401(k)や自社サービス利用権など。


Really? That's Amazing (あらそんなことまで!)

  • Excellent medical, dental and vision coverage. 完全な医療、歯、目の保険の適用。アメリカではすごいこと。

  • Weekly raffles. 週単位でのクジ。Fabでは毎週現金500ドルが当たるらしいですよ!

  • Unlimited sick and vacation days. 無制限の傷病休暇・有給休暇。外国人採用で困惑されることの一つがこの傷病休暇が日本でメジャーじゃないことですね。社員を大人として扱う、と。さらに休暇にあたってEvernoteは1,000ドルを渡しているらしいです。

  • A tab at the local coffee shop. 近くのコーヒーショップでの勘定(を会社が持ってくれる)。Jetsetter社。ツケで、とか最近言う機会無いですよね。

  • Mind and body wellness. 心身の健康系。マッサージは日本でもよく聞きますが、ヨガクラスの提供を行っているところは少なそうです。

  • iPad reimbursement. iPadの購入補助。これは日本でもやってる会社ありますね。

  • Vacations as rewards. 報償としてのバケーション。ZocDoc社は、トップセールスをあげた人たちを高級リゾートに送り出しているそうな。

さて、翻って自社を見た時に、(あまりお金をかけることなく)出来そうなものはあったでしょうか?

最後に印象にのこった部分を全訳にて。

"We try to stay frugal. Our office furniture is secondhand, but we cater lunch in everyday," says Allison Braley of ZocDoc, an online doctor appointment-booking service. "We've tried to be really thoughtful about the perks we offer. Lunch helps people get to know ZocDoc-ers from other departments. Aeron chairs don't."

「我々は質素であろうとつとめている。家具は全部中古。でもランチだけは毎日ケータリングしてる。」こう語るのはZocDoc社のAllison Braley氏。同社はオンラインの診察予約サービスを提供している。「我々は提供する福利厚生について本当に十分に考え練ったものにしようと心がけている。ランチは他部署のZocDoc社員を知るいい機会になるし。でもアーロンチェアを置いてもそうはならないよね。」

どうしても目先のオシャレで生産性がなんとなく上がりそうな"モノ"に走りがちになりますが、きちんと求める効果までのシナリオを立てて、検討・導入していきたいですね。
ご一読感謝!


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