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心理学者が考える、未来のリーダーに必須の5つのスキル

心理学者が考える、未来のリーダーに必須の5つのスキル

クレイア・コンサルティング

人事・組織領域を専門とする経営コンサルティングファーム、クレイア・コンサルティングの広報・マーケティングチームです。

当ブログ「未来の人事を見てみよう」は、2015年4月6日から新しいURL「​http://blogs.itmedia.co.jp/creiajp/」 に移動しました。引き続きご愛読ください。


クレイア・コンサルティングの調です。こんにちは。
本日のエントリは心理学系のサイト、Psychology Todayより。
よくあるタイプの記事ではありますが、ちょっと趣向が違ったので紹介してみます。


Five Essential Skills for Leadership in the 21st Century
心理学的から見た21世紀に必須の5つのリーダーシップスキル

http://www.psychologytoday.com/blog/the-mindful-self-express/201206/five-essential-skills-leadership-in-the-21st-century


サブタイトルに、

Who You Are and Whether You Care are Just as Important as What You Do

とあるように、行動も重要ですが、それ以上に自分が何者で何を大切にしているか、も同じくらい大切、という書き出しでこの記事は始まっています。

変化が速くかつ激しい時代には、

we need to learn cognitive flexibility, stress tolerance, and divergent thinking

柔軟かつ我慢強く、矛盾を受け入れる思考が必要であり、またそのためのリーダーシップスタイルも

trust and establishing long-term relationships

信頼や長期にわたる関係性の構築の重要性が増している、といいます。

そのような中、必要となるリーダー像というのは、

who are willing to take risks, inspire and motivate, and build new strategic partnerships to address global challenges.

と、日本だけでなく、世界中で"グローバル"の要素が入ってくるわけですが(日本で言うグローバル人材とは違うものと思いますが)、そのために必要なスキルは

more in the realm of psychology and cognitive science

以上の背景を踏まえると、より心理学や認知科学の領域にかかってくるだろう、とのこと。

そして、今後のビジネスで必要となる5つのスキルが、心理学的観点から挙げられています。
細かなTODOやチェックリストはどうぞ元サイトをご確認ください。スキルとそれに紐付く引用文、要点のみ抜粋します。


1. CONTRIBUTE UNIQUENESS / 独自性で貢献する

"Absorb what is useful, reject what is useless, add what is specifically your own." -Bruce Lee

有益なものを吸収し、無用のものを排除するだけでなく、得意自分らしいものを付け加えよ、とブルース・リーも言っています。

オンリーワンになれ、という言説が出てくるのは、皆が似たようなことを言ったりしたりするからですが、それはどこでも同じようです。
そしてオリジナルになるためには、

Being original involves taking time to really think about material that you hear or read.

時間をとって、本当に深く考えることが必要、とのこと。


2. ACT EFFECTIVELY / 効果的に動く

"Efficiency is doing things right; effectiveness is doing the right things." - Peter Drucker

HowではなくWhatの正しさこそが「効果」だ、とドラッカーは述べています。

まさに優先順位付けですが、

take time to formulate a vision and set priorities and goals.

時間をとって、ビジョンを作り、優先順位と目標を設定すべし、とのこと。ここでもしっかり時間をとることの重要性が言われています。


3. BE RESILIENT / 我慢強くあれ

"Fall seven times, Stand up eight." - Japanese Proverb

ここで引用されているのは、日本のことわざ「七転び八起き」です(笑)。そうか、これがresilienceか!

以前"「打たれ強いキャリア」を持つ社員を育成しよう"という記事を取り上げましたが、

If you want to have a memorable and long-term impact, you need to take strategic risks, and that may mean failing or messing up sometimes.

記憶され、かつ長期にわたるインパクトを出すためには、戦略的なリスクをとる必要があり、それはしばしば失敗したり物事を台無しにしたりすることもあるわけで、そこで必要になるのが

Self-confidence is key. Often this comes from having prior successful experiences.

過去の成功体験からうまれる自信、とのこと。

そもそもそういう経験が無い人はどうすればいいんだ、という鶏と卵の話になりかねませんが、自負心/自己効力感(self efficacy)を持つよう努力することが重要だということです。


4. EMBRACE CHANGE / 変化を受け入れる

"The entrepreneur always searches for change, responds to it, and exploits it as an opportunity. " - Peter Drucker

変化を機会ととらえよ、とドラッカーは言っています。リクルートのほうがもっと先進的でしょうか。

New knowledge about the brain and human genome is already leading to radical new ways of viewing the world.

なによりテクノロジーの変化がもっとも顕著でしょうか。これを課題ではなく新たな機会として捉えるメンタリティが求められています。


5. STAY GROUNDED / 地に足をつける。落ち着く。

"I have just three things to teach: simplicity, patience, compassion. These three are your greatest treasures. " - Lao Tzu

最後は老子。「一曰慈、二曰儉、三曰不敢爲天下先。」
※日本語での訳は、例えば「第一に慈しみの心、第二に倹しく暮らす事、第三に人に先んじようとしない事である。」なので、ちょっと英語のほうが(漢字のイメージから言っても)順番がズレているように思います。

ともかく、これが最後に来ているのが興味深いですね。

When you do succeed, do not get too distracted by your ego. Success does not make you invincible or more worthy than other people.

成功しても奢るんじゃない。偉くなったわけじゃないんだ。そして一方で、

Similarly, if you don't get desired results, your preconceived views may need to be tweaked, so be willing to change your thinking. Be patient with the process. Results take time.

失敗したからといって、むやみに変化するのではなく、落ち着け、結果が出るまでには時間がかかるんだ、と言います。


最後に、

Using these strategies should help optimize your personal strength and adaptability, passion for your work, ability to act strateically, and work with others in mutually beneficial ways.

これらの戦略をとることにより、個人の力を強くするだけでなく、仕事への情熱を掻き立てたり、戦略的な行動を可能にしたり、といった利点をもたらす、とまとめています。

これからの時代の特徴は

dominance and power

ではなく、

goals and values

やvisionやpartnershipといったものであり、これは組織の規模の大小を問わず適用されるだろう、と言っています。

なんらかの参考になれば。ご一読感謝!


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