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閉塞感の正体(1)調査の背景
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クレイア・コンサルティングの調です。こんにちは。
本日未明に、本年6月に実施したビジネスパーソン1,000人を対象とした意識調査の結果を、プレスリリースの形で発表しました。 通常は海外記事の紹介を行っている本ブログですが、ここではその合間に何回かに分けて、今回の調査の結果について、解説をしていきたいと思います。今回は調査の背景について。
今回の調査は、2010年8月に実施をした意識調査の追跡調査を兼ねています。当時は職場における「閉塞感」と「チャレンジ意欲」がテーマでしたが、そのリリースの前段では、
現在の日本経済は、先行きが不透明な状況を反映して閉塞感が蔓延しています。長引く不況から回復しようとしている日本企業において、企業成長の原動力であるビジネスパーソンが会社や職場、仕事に対してどのような意欲や満足を持っているかということは、一企業だけでなく、今後の日本経済の行方を大きく左右する重要な鍵といえます。このような背景のもと、当社では「企業の内部でも閉塞感が蔓延しているのではないか」との問題意識に立って調査を行いました。
とあるように、「閉塞感」の状態を調べたい、という問題意識を元に調査を行っています。その結果、正社員の約4割(37.1%)が社内で「閉塞感」を感じている、という結果が得られ、当初の仮説がある程度裏づけされるような結果が導き出されました。
翻って、今回の調査は2012年6月に実施をしていますが、その間には東日本大震災やその後の原発事故があり、景気も上がったり下がったりと不安定な動きを示すなど、政治・経済の状況は不安定なままです。今回のリリースの前段では、
現在の日本は東日本大震災・原発事故などの災厄や政局の混乱に伴う政治不信が高まる一方、経済面でも欧州危機に端を発する世界不況を懸念して先行きの不透明感が飛躍的に高まっており、社会全体に閉塞感が蔓延する事態が続いています。このような状況において、2010年に実施した調査を踏襲しながら、「企業の内部において、依然として閉塞感が蔓延/悪化しているのではないか」「転職意向もさらに高まっているのではないか」といった問題意識に立脚し、企業組織の実態を洗い出すべく調査を行いました。
と、引き続き閉塞感が蔓延する中、さらにその数値が悪化し、転職意向などにも影響を与えているのではないか、との仮説を元に調査を行いました。結果的には2年前と比べて企業内での閉塞感は増していました。また、我々が想定した以上に転職意向が拡大していたのが印象的でした。
それにしても、2年前と比べても状況がほとんど変化していないことに、暗澹たる思いを抱いてしまいますね...。
次回以降は、上記の図に示されるような、調査結果の詳細を見ていきたいと思います。
<ビジネスパーソン1,000名を対象とした意識調査>
職場の閉塞感、さらに深まる 4割超が実感 転職意向も大企業を中心に拡大