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ユーロ危機で独立を宣言した、イタリアの小さな村

ユーロ危機で独立を宣言した、イタリアの小さな村

東 大史

2008年より“地域再生の仕掛けニスト”として活動しております。 主な活動内容はコチラにまとめております。 http://matome.naver.jp/odai/2138270881064964401

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フィレティーノ村全景
イタリアにある、山間部の小さな村が独立を宣言しました。フィレティーノ村、イタリア中部に位置する人口約600人の村では、村長をはじめとした有力者がユーロ危機に備えるために独立を図り、独自通貨を発行することが住民投票で8割以上の賛成を得て決まりました。

 

フィレティーノ村のホームページ

http://www.comunefilettino.it/

 

 

イタリアでは10年国債の利回りが7%台に達するなど、金融危機の影響がかなり深刻に取り沙汰されています。国の補助金削減や増税、財政再建の負担を押し付けられるといった不安が国民に広がっており、日本にとっても他人事とは思えない状況です。

 

独自紙幣ピオリートそこでフィレティーノ村が打ち出したのは、独自の通貨"フィオリート"(イタリア語で「花盛り」の意味)を発行することです。フィレティーノ村は森林や水資源の豊かな自然環境に恵まれ、スキー場などの観光資源によって毎年5,000人の観光客が見込める地域です。11月には憲法が制定され「フィレティーノ公国」が誕生しましたが、国や周辺の自治体では秩序を乱すとして反発も大きいようです。

 

 

地域通貨という考え方は、近年注目されています。食料、エネルギー、水、住宅、衣類、メディア、教育、福祉など、住民の生活基盤に必要なサービスがグローバルな金融危機によって高コストになってしまうことは生活が脅かされることを意味します。一方で地域通貨を活用して住民自治によってこれらを賄うことができれば、その地域の暮らしは自分たちのコミュニティで守ることができるのです。

 

今後、このような社会情勢に対応した様々な地域主体の動きが世界中で出てくることでしょう。国境をも越えて通貨や社会システムを統合してきたEUと、そのアンチテーゼとして生まれた山間の小国がどのような変革を進めていくのか、注目です。そして、平成の大合併によって自治体規模が大きくなった日本においても、他山の石とすべき話でしょう。

 

 

フィレティーノ村の暮らし








当エントリに関連する過去エントリは以下のとおり。
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