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新社会人のみなさんへ

新社会人のみなさんへ

西村 賀彦

大学を卒業後、コンビニチェーン本部に就職。約5年間店舗の経営指導等に従事したのち、様々な経営者とより親密なお付き合いがしたいと決意し税理士を目指す。以来、名古屋市内の大手税理士法人約10年間勤務した後、平成26年に税理士として開業。平成22年MBA取得。元コンビニスーパーバイザーの経験を活かし、フランチャイズビジネスを営む方へのサービスを得意としています。

当ブログ「「Time is money」から学ぶマーケティング戦略」は、2015年4月6日から新しいURL「​http://blogs.itmedia.co.jp/four-leaf_clover/」 に移動しました。引き続きご愛読ください。


まだまだ寒い日が続きますが、4月になって、通勤の電車の中でもフレッシュな顔ぶれが増えました。
どことなく緊張感が伝わってきて、自分の心も引き締まる気がしているのは私だけではないと思います。

私は、社会人になって15年目を迎えました(今、指折り数えて15年という数字にびっくりしてしまいました 汗)
こんな、私が新社会人の皆さんへ、なにか伝えることがあるのだろうかと思いつつも、今のお題になっているのと振り返ることは自分のためにもなるので、書きはじめた次第です。

さて、社会人になると学生時代とは何が異なるのでしょうか。私なりにまとめてみました。

① 学生時代は、お金を払って勉強していたのが、社会人になるとお金をもらいながら勉強をすることになる。

⇒学生時代に学んだことだけでは、仕事はできませんので当然、社会人になっても勉強は続きますが同時に、会社の利益に貢献することが望まれます。
お金を払って勉強をするのであれば、お金をもらう人達からおしえて「もらえ」ます。
ところが、これからはお金をもらって勉強をしていかなければなりません。
つまり、おしえて「もらう」のではなく、主体的に自ら学ぶ、教わることが必要になります。

② 学生時代は、自分の好きな(気の合う)友達と付き合っていればよかったのが、社会人になると付き合う人を選べないことが出てくる。

⇒学生時代は、「なんだよ、あいつウゼー」と思う人とは付き合わなくても過ごすことができたと思います。
ところが、社会人になると、そう思う人が上得意先の担当者かもしれません。
つまり、自分が苦手な人とも、よい関係を築いていくことが必要になります。


ここで、私のコンビニ本部でスーパーバイザー(加盟店の経営指導をする職だと思ってください)になりたてだったころの経験を書きたいと思います。

コンビニ業界では、年間2回程度、展示会(チェーンにより呼び方は異なると思いますが)というものがあり、今後発売される商品の紹介や戦略の共有化を目的として開催されています。

各店舗のオーナーは、展示会に参加をして、今後の店舗の運営に活かすことになります。

ところが、私が担当したお店のうちの一つが、オープンしたてであったこともあり、そのオーナーは一度も展示会には参加をしたことがありませんでした。当然、私も

「今度の展示会にはぜひ来てください。得るものが必ずあるはずです」

と申し上げるのですが、
「いや~、西村さん。言うことは簡単だけど、その日は夜中から朝まで店に入って、次の日も夜から店に入るんだよ。50歳にもなる私に徹夜でもしろというの?」
と言われまったく参加をしようとするそぶりもありません。

正直、私は、なかなか私の言うことを聞いてくださらないこのオーナーが苦手でした。
そうこうしているうちに展示会の前日、私は再度電話をしました。
「明日は、是非、展示会に来てください」
「だから何度も言ってるでしょ?それとも私の代わりに、お店に入ってくれるの?」
そんなことできるはずもなく、私は半ばあきらめて電話を切りました。

会社から家までの、車の中で何度も何度もそのオーナーの言葉が頭を流れます。
確かにお店は、アルバイトも少なくて大変だけど、今のオーナーは、いわば店番をしているだけでアルバイトと変わらない。
「店番」ではなく、「経営」をしてもらわないことには、今はお店も新しいからいいけれどいつかダメになってしまう。。。
今回、展示会に来てもらえないと、次の展示会は半年後・・・、半年間という時間は無駄にするには大きすぎる・・・
やっぱり、絶対来てほしい・・・そう思った私は、オーナーの出勤する22時に合わせてお店に行き、アルバイトさんの仕事を手伝いながら待っていました。
出勤したオーナーは、夜中にスーパーバイザーが店にいるなんて何事だといった表情をしています。
「やっぱり、明日は絶対来ていただきたくて、もう一度説得しにきました。来ていただく返事を聞くまで帰りません。」
1時間くらい経ったでしょうか。オーナーの仕事を手伝いながら、お互い、無言の状態が続きます。
するとオーナーの口から

「西村さん、わかったよ、明日は何とかして行くから!もう帰りな。」

展示会当日、顔を見るまで不安だった私は、眠そうな表情のオーナーを発見して、とてもうれしかったのを今でも覚えています。
そのオーナーは、

「まだお店のことはよくわかってないけど、西村さんが絶対に来てほしいって言った理由は何となくわかったよ」

とおっしゃっていただけました。
今、思い返すと、計画性もなく行き当たりばったりで恥ずかしい限りですが、あの時なりに一生懸命だったんだなぁと思います。

この経験から、お伝えしたいことは、普段苦手だと思っている人でも、真剣にぶつかっていけば、想いを伝えることはできるのではないかということです。
せっかく社会人になられたのですから、いろいろな人とお付き合いをし、視野を広げていってほしいなぁと思っています。
ただ、いろいろな人とお付き合いをしながらも、悩んだり、困難に直面した時、助けになるのは、心の知れた友人だったりします。
どちらが大切ということはなく、大切なのは「人とつながる」ということはどういうことかを理解していくことだと思います。

最後に、このブログの趣旨(time is money)につなげるならば、あの時私が行動できたのは、
「次の展示会(半年後)まで機会を逃してしまったら、半年間の時間が無駄になってしまう」と思ったからです。
これは、当時の上司が常々、時間の大切さ教えてくれていたからであり、とても感謝しています。

長々と、私の経験談にお付き合いいただいてありがとうございました。
新社会人のみなさん、頑張って行きましょう!!