先日、日常生活の中で、一般に社会における人と人との接点はどれだけ多様なのかを考える機会がありました。自宅とオフィスの往復とオフィスワーク、最近では在宅勤務をされる方も増え、さらに人それぞれが仕事以外にボランティア活動や地域活動に関わっている人も増えてきています。
例えば、新規事業やサービスを企画開発する場合、社内関係部やビジネスパートナーと検討していくことはよくありますが、最近ではオフィスの外で、事業やサービスのアイデアを探しに行く動きが出てきています。まずは社会の動きを観察し、そこからヒントをもらうことになるのです。
アイデアが生まれるのはどのようなタイミングか?
PCやスマートフォンの画面を見ながら考える場合もあれば、人と対話しながら考えを深化させていくこともあります。
ゴールデンウィーク明けの5月10日から13日の4日間、都内でフューチャーセンター(FC)・ウィーク2011が開催されました。このFCは未来志向の創造的な対話の場として、多様な人々が集まり、「よい対話」をすることを目的に、オランダのEducore社が世界で推進しており、昨年11月には日本でも「Future Center Summit 2010 in Japan」が開催されています。
先日、このFCの会場でもあった二子玉川カタリストBAにお邪魔してきました。
二子玉川カタリストBA
田園都市線二子玉川駅を下車し、隣接する二子玉川ライズオフィス8F、そこは吹き抜けるように部屋の中心には対話の場が拡がり、カフェスペースも利用でき、多彩な色調から創造力と感性が刺激されるような気分に浸ることができます。
このような場で、芸術家や企業人など異業種の人々が集まり、リラックスして自由な対話を通じて、今の仕事や抱えている悩みなどを共有することは、視野の拡大、思考の枠を取り払う意味でも非常に重要ではないかと思います。
このカタリストBAでは、今後多彩なテーマによるワークショップが開催され、同時にこの場を利用した企画の受付もされているそうです。
人には多様な価値観と生き方があるように、社会の動きを肌で感じ、未来志向で創造的な対話をすることは働き方を変え、企業に、そして組織にイノベーションをもたらす第一歩になるのではないかと思います。
このような「Hub」ともいうべき動きは、用途は多様であり、地域によっての違いはあれ、欧米アジアやアフリカ地域でも始まっており、機会があればご紹介したいと思います。