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B級グルメは海を渡るのか?

B級グルメは海を渡るのか?

藤村 成弘

産業アナリスト。国内大手通信キャリア、外資系コンサルティングファームを経て、現在は米系ICT専門リサーチファームにて、テレコム・インターネット領域の産業アナリストに従事。 天道流合気道門人。

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最近、B級グルメの勢いを再び感じる。関西出身ということから、B級グルメと言えばたこ焼き、ソース焼きそば、お好み焼きなどを思い浮かべてしまうが、最近周囲で話題になったのが唐揚げである。近所には唐揚げ専門店もオープンし、513~19日の期間で、日本唐揚げ協会が主催するからあげカーニバル2011も恵比寿ガーデンプレイスで開催され、唐揚げ弁当対決も同時開催されたようだ。今回は一般的に子供から大人まで世代を超えて支持され、最近では女性にも人気らしいB級グルメをあらためて考えてみたい。

 

日本全国ではB級グルメ自慢に始まり、その豊富なジャンルに加え、地域によっても捉え方が異なる。伝統工芸や食文化はその地域の特性であり、最近では地域活性化を牽引していると言える。食文化には郷土料理に加え、B級グルメも含めることができる。例えば、京都では京料理に加え、お好み焼きも含めてはどうか。京都市内のお好み焼き専門店には必ずといっていいほどお好み焼き定食があり、ごはんとお味噌汁がセットになっている。一方で、都内のお好み焼き専門店では定食はもちろん、ご飯単品のメニューもない場合が多い。あるのは焼きおにぎりぐらいではないか。しかも、メインのおかずにはなりえないという。

 

日本文化の海外展開といえば、アニメや映画、そしてファッションというイメージがあるが、あまり取り上げられない食文化の海外展開はどうなっているのか。もちろん、これまでも海外出張先では、回転寿司や牛丼屋、天ぷら屋さんは見かけたことはあるが、B級グルメははたして海を渡っているのか、気になるところである。

 

欧米アジアと地域によって異なるとは思うが、例えば、欧州では各国に日本食材を豊富に販売されているJapanFoodさんには「ホームパーティでお好み焼き」が紹介されている。製粉類、豆、とうふコーナーを見ると、残念ながら、お好み焼き粉は売り切れだったが、これはニーズがあるとも考えられる。

 

 近年、日本食ブームと言われるが、来日中の外国人へのヒアリング、そして海外各国在住の日本へのヒアリングを通じてB級グルメの現状把握、そして実際は愛されているのかを把握すると同時に、今後は海外に行く際はこのB級グルメについて、現地視察をすることで現状把握をしたいと思う。