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営業マンの『しつこさ』が『熱意』に変わるとき

»2012年11月 7日
ベンチャー藤岡塾

営業マンの『しつこさ』が『熱意』に変わるとき

藤岡 清高

ベンチャー企業に専門特化して人材紹介をしている株式会社アマテラスの代表です。ベンチャー経営に関わる様々な想いをブログにします。Jリーガーのセカンドキャリア支援にも携わっています。

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最近、とあるITサービスを利用することを決め、多くのIT企業に
コンペをさせていただきました。

ある1社(C社)に決めたのですがその営業マンの熱意が
決定打となりました。

実は別の会社(D社)にほぼ決めていたところでした。
D社は評判もよく、営業もスマートで、値段も安い。

このITサービス自体は大きな差別化がないと思っていたので、
評判がよく、リーズナブルな値段のITサービスが
よいと思っていたのでD社さんでとほぼ決めていたのです。

『もうD社で決めようと思っています。』
C社の担当者に伝えました。

すると、『藤岡さんは意思決定するのにまだ十分な説明を聞いていない。私からの提案をしっかりきかない
で意思決定するのはまだ早い。明日少しでも時間をください』 と必死に食い下がる。

ここまでは『しつこい』営業。

私も営業出身なので、まぁそうくるだろうなと思って、対応しているが、どうも本気のようである。
ただ案件を獲得したいだけでなく私に伝えたいことが本当にありそうだ、そんな気がした。

知り合いに相談すると、どうせしつこく営業されるだけだから会わないほうがいよ、と言われた。
だが、会ってみた。どうも本気のような気がしたので。

彼の提案は素晴らしかった。

1)10人以上の知り合いなどにヒアリングし、ナマの声をもとに提案してきた
2)私が気づいていなかったが、重要そうなことを指摘してきた。かつ他社が指摘していなかったこと
3)弊社の競合他社の分析をしっかりしていた

『しつこさ』が『熱意』に変わった瞬間。

特に1)の部分は響いた。

私はベタなアクションに弱い。昨日の夕方から今日の昼までのわずかな間に10人以上の友達や仲間にリサーチをかけてくれた。
この一手間はけっこう面倒なはずだ。熱意がなければこういうことはしない。
この人なら本当に困ったときも真剣にやってくれそうだ、と感じた。

実はC社の値段はD社の倍近いものだったが、後悔はしない。

自らの営業スタイル、経営スタイルも、ここまで熱心にやっているか、自戒する機会になった。
良い営業マンとの出会いだった。

年内には弊社のサイトはリニューアルし、ウェブマーケティングを施しますがどうなっているか
お楽しみに。