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日本ユニセフはGoogleにいくら払っているんだろう?
»2013年11月14日
村上福之の誠にデジタルな話
日本ユニセフはGoogleにいくら払っているんだろう?
株式会社クレイジーワークスの代表。家電メーカー系エンジニアでプリンタやSDカード関連の開発に従事。ケータイのアプリやサイト、電子書籍のシステムなどに詳しい。最近、断食にはまる。
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まとめ:
・ユニセフはGoogleのリスティング広告をすごい出している。
・べつに悪いことではないと思う。
・日本ユニセフは公益法人なのでGoogleの非営利法人の無料枠も使えないらしい。
「ユニセフ」とGoogle検索すると、SEOで「日本ユニセフ」が一位です。リスティング広告でも一番上にでてきます。そりゃそうですね。(以下、ブラウザはシークレットモードです。)
英語で「unicef」と検索しても、SEOで「日本ユニセフ」が一位です。リスティング広告でも一番上にでてきます。そりゃそうですね。
「unicef USA」と検索しても、「日本ユニセフ」が、リスティング広告で一番上にでてきます。
「赤十字 募金」と検索しても、「日本ユニセフ」がリスティング広告で一番上にでてきます。ちなみに赤十字のリスティング広告は出てきませんでした。
「寄付」だけでも「日本ユニセフ」がリスティング広告でトップです。
しまいには、「フィリピン」だけで検索しても、リスティング広告2番目に「日本ユニセフ」です。
その他、いろんなビッグワードでも、結構、「日本ユニセフ」様のリスティング広告が頻繁に表示されます。
Googleさんの分析ツールで見積もりを見てみます。
ユニセフ関連ワードで、リスティングの見積もりを取ってみると、絶対1位をとろうとしたら、ざっくり、1クリック700円以上かかるっぽいです。たぶん。
おそらく、代理店を通すと多くのキーワードで1クリック1000円以上払っているケースも多いのではないかと予想されます。
小学生がブタの貯金箱で10円玉をためて、24時間テレビに持っていった募金なんて、一瞬でGoogleさまのフトコロに入りそうに思います。もちろん、募金は気持ちが大事なのですが、悲しいですね。
ただ、「ユニセフ」だけだと、ビックワードではないので、クリック数は少ないかもしれません。
もちろん、Googleだけではなく、Yahooなどの他社のリスティング広告やリワード広告にも結構、お金を払っていますから、全部でいくらなのかは分かりません。
Googleにお金を払って、募金が集まって、こまった人が助かるのならいいですので、悪いことだとは思いません。
モヤモヤします。
どういった形であれ、募金は有効に活用していただきたいです。
手前味噌ですが、Paypalで直接フィリピン大使館にぶっこむ募金やってます。リスティング広告はしてません。
(まぁ、募金なんて、赤十字でも、なんでもできるので、好きなところに寄付したらいいのではないかと思います。)
追記)google様の月1万ドルの無料プログラムなのではないかというご指摘を多数、頂きました。ありがとうございます。僕も知りませんでした。しかし、 「日本国内の管轄の法務局において特定非営利活動法人として登録されている必要があります。」と書かれているので、日本ユニセフは、「公益財団法人日本ユニセフ」であり、特定非営利活動法人として、登記されてないので適応除外です。
追記2)赤十字、赤い羽根の募金、緑の募金、あしなが育英会についても調べました。すべてリスティング広告がでませんでした。比較すると日本ユニセフのリスティングの圧倒的ぶりが分かります。ただ、日本ユニセフは金額も貢献活動も大きく、評価されているので、リスティング広告を貼ることが悪いとは思いません。
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