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「ソーシャルもうええねん」を買うと神ギタリストTAKUYAさんの作曲&総裁シャウトのmp3がついてきます。

「ソーシャルもうええねん」を買うと神ギタリストTAKUYAさんの作曲&総裁シャウトのmp3がついてきます。

村上 福之

株式会社クレイジーワークスの代表。家電メーカー系エンジニアでプリンタやSDカード関連の開発に従事。ケータイのアプリやサイト、電子書籍のシステムなどに詳しい。最近、断食にはまる。

当ブログ「村上福之の誠にデジタルな話」は、2015年4月6日から新しいURL「​http://blogs.itmedia.co.jp/fukuyuki/」 に移動しました。引き続きご愛読ください。


10/26発売の拙著「ソーシャルもうええねん」を買うと元Robotsで、元Judy and Maryの神ギタリストなTAKUYAさんの作曲のmp3とかがついてきます。巻末のQRコードでダウンロードできます。ええ、本当にこんなことがあっていいのでしょうか。本当にありがとうございました!

9月頃、出版に関して、本気で悩んでました。今回の本を出して頂く出版社、ナナブックス様の営業力もあまり期待できなくて、悩んでました。どう考えても、拙著「ソーシャルもうええねん」がまともに配本されそうにもないし、なにせ営業が一人、広告予算5万円とか言われてました。他社版元経由でPOSで調べたら、マジでコミケのコピー本レベルの売上しかない本もあったりで引きました。もし出版専業なら発売日に取次や印刷屋の支払いで廃業しててもおかしくないレベルです。たとえ出ても、出版不況のど真ん中なので、営業力が無い本は、棚に並ぶ前に速攻返本です。Twitterでご意見頂いたのですが、最近は本屋に搬入されても、本棚に並ぶことなく返本される「ジェット返本」も多いようです。ぼくが5年かけて書いたブログがジェット返本扱いになるのは避けたかったです。

悩みに悩んで、twitterで出版業界のイロハや販売方法をいろんな方々にご意見を募集したところ、とあるフリーの編集者の方から、以下の様な意見を頂いたのです。



QRコードがあってスマホをかざすと村上さまの作詞作曲で動画つきの「買ってお願いブルース」(すいませんアホな例で...)が流れるとか...

アホな例と、ご自身で言われましたが、非常に面白いアイデアだなーと思いました。また、とある大手出版社から、「購入者特典が面白いと売上が伸びた」という話を頂いたので、「mp3の特典をつけよう!誰か、作曲とギターができる知り合いを探そう!」と思ったわけです。

さて、業界内では、御存知の通り、ぼくの人付き合いの悪さは筋金入りです。パーティーなどで滞在時間11分とか、BBQで12分しかいなかったとかいうケースが多いです。ぐるぐる知っている人で作曲とギターができる人で、話題性が神レベルな人をぐるぐると思いを張り巡らせたら、TAKUYAさんが思いつきました。(おい!)

しかし、未だに「復活・再結成して欲しいバンド』の上位に君臨するTAKUYAさんに頼んだら、いくらかかるんだろう。相場っていくらなんだろう。聞くだけきいていようかなぁ。昔、某芸能人にブログプロモーション頼んだら、300万円とか言われて、泣く泣く帰ってきたから、それくらいするのかなぁ、と思って「とあるソーシャルメディア」を使って、聞いてみました。

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酒だけですか!!!
ええと、普通は無いです。こんなの無いです。奇跡です。

前回、 大物漫画家「佐藤秀峰」に表紙を依頼するといくらかかるのか?で、ああいうことになったので、「この流れだと...」と切りだされましたよ。

そんなわけで、後日、TAKUYAさんの個人スタジオで収録しました。正直、神のギターを目の前で見れて感動しっぱなしでした。同時に、ステージでは絶対に見せない、神のMac上でのLogicさばきを見せて頂きました。TAKUYAさんはLogic使いなんですね。めっさ曲つくるの速いです。こんなムチャな話なので、ライブラリとか、ループとか組み合わせて、手を抜くところは抜いてサクっと作るんじゃないかなー、コピペかなーとかって思うじゃないですか。そういうのですぐ作れるかなーって思ったら、ガチでTAKUYAさん直々のリアルタイム演奏でレコーディングでした。聞いたら「(音源探すよりも)リアルタイムで演奏したほうが早いから」と言われて、ああ、そうかと思ったわけです。まぁ、スラッシュロック風と頼んだからそうなったのかもしれないですけど。ぼくらみたいに、ピアノロールチマチマ編集したりしない。ありえない。目の前で神がギター引いて、Macで編集してるんですよ。「こんな時、どういう顔をすればいいのかわからないの」って感じでした。今、思い出してもすごい時間でした。んで、はじめて、レコーディングなるものをしました。TAKUYAさんがデス・ヴォイスで「そーしゃるぅ!」と叫んで、そのあと、「もうええねーん!」ってシャウトさせて頂きました。TAKUYAさんのデスヴォイスはレアですよ。

あとで、お酒のみにいきました。二人で一万円くらいでした。おーいw

そんなわけで、ぼくと、TAKUYAさんで、「ソーシャルもうええねん!」と叫ぶスラッシュロック風なmp3がついてきます。

TAKUYAさんや、佐藤秀峰先生のおかげで、話題性のある本にできました。本当にありがとうございました。おかげで、なんとか、流通に載せられるようになりました。2ヶ月前は、マジで取次の流通に乗るのか、配本数をすげー減らされそうとか思っていたのですが、多くの本屋さんに置いていただけるようになりました。

特に先日、お伝えしたように、紀伊國屋書店のトップページを飾るほどになり、ほとんどの啓文堂書店、ジュンク堂、丸善、三省堂において頂けるようになりました。

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Amazonで予約をとっていただいた皆さんのおかげで、書店に信用ができました。本当に、本当に、ありがとうございます。Amazonの予約数がなければ、本当に書店にも置いてもらえませんでしたし、誰も説得できませんでした。

各書店の注文数のExcelを見ながら、「なんでこんな苦労せなあかんねやろ、他のアンドロイダーみたいに、普通の技術書だったら、こんな苦労せーへんのに」と思った夜も数知れずです。しかし、今はいい思い出です。最近は、各社の書店POSデータから、だいたいの発行部数が読めるくらい、書店営業な人になりました。

タイトルと表紙で「これ、ビジネス書に置くの?」と言われたり、地方を走り回ったりして、地道な営業活動が実り、初版一万部、重版3刷りが発売前に決定しました。取次から部決の数字を聞いたときは驚きました。初めての著作がこんなことになるなんて、驚きです。実は、ここに至るまでものすごい大変な営業活動がありました。著者がここまで営業する本は無いといわれましたが、なんとかここまで来ました。

と、言いながら、本そのものは、ぼくのブログをここ数年読んできた人には、あまり新鮮味がないかもです。言っていることが、あんまりブログと変わらないから(笑)。

そんなわけで、なんとか、ソーシャルもうええねん、今週末、発売です。

Amazonでの予約はこちら。

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アルファブロガー・アワード2010受賞

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