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前回のエントリーでお知らせした通り、Yahoo! Phone(ヤフー フォン)が発売されるということで、この週末にバッチリモニターしてみましたのでインプレッションをエントリーします。
■Yahoo! Phoneってなに?
Yahoo! PhoneはYahoo! JAPANの提供するスマートフォンです。なんといってもこのYahoo! Phoneの一番の魅力は、Yahoo! Phone専用に開発された(らしい)「Yahoo!ホーム」アプリです。Yahoo! JAPANの提供する様々なアプリもプリインストールされているのですが、スマホ初心者の方は「Yahoo!ホーム」で十分スマホワールドが満喫できます。Yahoo! Phoneは純国産のため「赤外線通信」や「おサイフケータイ」さらには「ワンセグ」といった、(海外メーカーのスマートフォンには無い)これまで使い慣れたケータイの機能はもちろん搭載されています。
■ポータルへの入り口Yahoo!ホーム
実のところ僕はiPhone 3Gを発売日からゲットした生粋のiPhoneユーザーであり、情報はソーシャルメディアのFacebookやTwitterそしてGoogle+が情報源です。これらソーシャルメディアの魅力はレアでコアな情報(主にIT系のM&Aの情報とか新サービスの情報とかですが)がタイムリーに得られることです。その反面ソーシャルメディアは自分の興味のある情報を発信する人々のクラスタ(塊)で構成されているので、得られる情報のジャンルに(かなり)偏りがあるのも確かです。
実際に利用してみると、僕のソーシャルメディアクラスタでは得られない幅広いカテゴリのコンテンツが網羅されていて、僕にとってはフレッシュな情報ばかりでした。これらが簡単に入手できるのには正直驚きました。
■Yahoo!ホームを覗いてみると
それでは、「Yahoo!ホーム」の中身を具体的に見ていきましょう。
「ニュース」カテゴリは「Yahoo!トピックス」の最新のコンテンツが詳細なカテゴリごとにリストされています。「地域カテゴリ」は「路線検索」、「地図」そしてグルメ情報の「Yahoo!ロコ」がラインナップされています。「エンタメカテゴリ」には「トレンド」、「動画」そして「オトコスゴレン」、「オトメスゴレン」といった恋愛ネタコンテンツがリスト表示され、「生活カテゴリ」には「Yahoo!ショッピング」、「Yahoo!レシピ」、「Yahoo!知恵袋」そして「Yahoo!オークション」がラインナップされています。(まだまだあるのですが多すぎるのでだいぶ端折っています。)
右下のY!アイコンでアプリが起動(左)とYahoo! ホームのニュースカテゴリ(右)
これらのコンテンツをあとでじっくりと見たい場合はワンクリックで「Yahoo!クリップ」に保存できるというポータルサイトならではの統一されたユーザーインターフェースも備えています。そして最後に「パーソナルカテゴリ」ですが、ソーシャルの領域もしっかりと押さえており、Twitterやmixiへの連携もスマホ初心者でもスムーズに利用出来るようになっています。
エンタメカテゴリ(左)とパーソナルカテゴリ(右)
各タイトルをタッチするとアコーディオン式にコンテンツがオープンします
■ユーザーインターフェースには改善の余地も
「Yahoo!ホーム」のコンテンツは「ニュース」、「地域」、「エンタメ」、「生活」、そして「パーソナル」といったカテゴリーで構成されています。それぞれのカテゴリーは横スライド切り替わるのでそれぞれのアプリを立ち上げる必要なくスムーズにサクサク切り替わります。
一方最初の試みということもあり、いくつかの改善点も見受けられました。まずは、「Yahoo!ホーム」を起動するY!ボタンの位置が直感的に分かりづらく、クローズボタンのアイコンのクリエイティブにも最初は戸惑いました。また、一部のコンテンツやキーワード検索の結果がWebインターフェースでありスマートフォンに最適化されていません。さらには、各サービスごとにYahoo! JAPAN IDの入力が必要ですが、これはシングルサインオンにするべきでしょう。
このように些細な問題点はありますが、多くのスタートアップベンチャーのように日々改善を積み重ねることで最適で洗練されたインターフェースに改善されることを期待します。むしろ、これだけのサービスをラインナップできるのは国内ではYahoo! JAPANだけであり、荒削りな部分はあるにせよ独自ブランドのスマートフォンをプロデュースしたことに大きな意義を感じました。
■最後に
この秋冬モデルを待って、「ケータイ」から「スマホ」に買い替えを検討されている方も多いのではないでしょうか?
このYahoo! Phoneは、国内最大級のポータルサイトYahoo! JAPANだからこそ実現できるサービスラインナップが手に入れた瞬間から楽しめます。これまで利用している「ケータイ」の魅力をそのままに、スマートフォンの機能を最大限に楽しめる、使って楽しいスマートフォンといえるでしょう。(ちょっと誉め過ぎですが、正直期待以上に本当に使って楽しかったです。)
ちなみに、カラーリングはアドバンスドホワイトの1色だけのようですが、フロントはいわゆるパールホワイトに近い感じの高級感のあるホワイトです。
後藤康成(ごとう やすなり)
フィードパス株式会社 CTO 兼 feedpath Calendar 事業統括
シリコンバレー・ベンチャーを経て2000年ネットエイジ入社。ネットビジネスのインキュベーション案件およびテクノロジー投資案件などを担当。技術開発担当取締役、ngi group 執行役CTOを歴任しビジネス&テクノロジーと幅広い経験を持つ。2005年クラウドからビジネスアプリケーションを提供するフィードパスを設立する。ブログエンジン、Zimbraの日本市場展開。現在ビジネススケジューラーのfeedpath Calendar事業統括を担当。 著書として「Web2.0 BOOK」など。自身のブログはBlogot Twitterアカウントは feedpath