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HOME'Sマーケットレポート 2011年1月度 首都圏

HOME'Sマーケットレポート 2011年1月度 首都圏

大出 裕之

日本最大級の不動産情報ポータルサイト『HOME'S』で、マーケットデータの編集担当をしております。HOME'Sマーケットレポートなど。まだHOME'Sを知らないという業界のかたはこちらの不動産業向けサービス概要ページをごらんください。 「このサイト(ブログ、アカウント等)に記載する内容は私個人の見解であり、必ずしも株式会社ネクスト(またはグループ会社)の立場、戦略、意見を代表するものではありません」

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1月分のHOME'Sマーケットレポートを発表しました。繁忙期突入の1月。特定の重要マインドの向上が見てとれます。


供給マインドは、賃貸市場も売買市場も弱気一辺倒と言っていい状態です。平均坪賃料、平均坪単価は下落傾向です。売買マンションの下落幅が大きいのも特徴です。

需要マインドは、賃貸の問合せ平均は上昇しており、敷金や礼金0物件への興味も減少しています。

平たく言えば、借りたいニーズが上がっており、中古物件の相場は下がっているということになります。購入して貸すことで利益を得る、いわゆる不動産の現物投資ということで言えば、ある意味で好機到来ということになります。あくまでもHOME'S内の話ですが。

■HOME'Sマーケットレポート2011年1月度 首都圏:賃貸

首都圏賃貸アパートの掲載物件平均賃料は、前月と比べての下落が7ヶ月続いています。

ところが、首都圏賃貸マンションの問合せ物件平均では、平均坪賃料、平均賃料、平均面積、さらには平均敷金、平均礼金も含めてすべて、前月に比べて上昇しました。

また賃貸マンションの問合せ物件では、敷金0物件割合、礼金0物件割合、敷金礼金0物件割合がすべて、前月に引き続き、対前月比で減少しています。

昨年同月と比べると低めではありますが、繁忙期だけあって、賃料や敷金・礼金の金額だけで物件を選んでいないと言えます。


■HOME'Sマーケットレポート2011年1月度 首都圏:流通マンション

築10年未満の売買マンション掲載物件では、首都圏の平均坪単価が前月に比べて▲7.7ポイントと大きく下落しました。

平均価格は▲11.1ポイントと、さらに顕著に下落しています。都県別で見ますと、売買マンション掲載物件の平均坪単価は、千葉県の築10年以上をのぞいて全て前月に比べて下落しています。

都県別の売買マンション問合せ物件もふるわず、築10年未満の平均価格はすべての都県で前月に比べて下落しました。ですが築10年以上の平均価格は+3.4ポイントと唯一明かりが見えました。


■HOME'Sマーケットレポート2011年1月度 首都圏:流通一戸建て

築10年未満、築10年以上ともに、首都圏売買一戸建ての掲載物件では、平均坪単価、平均価格がすべて前月に比べて下落しました。

各都県の掲載物件でも、築10年未満、築10年以上ともに、平均坪単価、平均価格がすべて前月に比べて下落しています。

問合せ物件の平均も振るわず、首都圏売買一戸建ての築10年未満では、平均坪単価と平均価格の前月に比べた下落が、3ヶ月続いています。


■HOME'Sマーケットレポート2011年1月度 首都圏:流通土地


売買土地掲載物件の、首都圏平均価格は、前月と比べた下落が6か月続いています。

ですが、需要は盛り上がりを見せており、売買土地問合せ物件では、平均坪単価が前月に比べて+9.6ポイント、平均価格が前月に比べて+11.7ポイントと大幅に上昇しました。

前年同月に比べても、売買土地問合せ物件では、平均坪単価が+9.3ポイント、平均価格が+9.9ポイントと需要マインドの向上が見てとれます。

これにより、首都圏掲載物件と問合せ物件の平均価格の差は、156.4万まで縮小しています。新築市況の回復が影響していると思われます。

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