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音楽色々珍体験 その1 激突するステレオ音と脳の進化

音楽色々珍体験 その1 激突するステレオ音と脳の進化

樋口 健夫

アイデアマラソン研究所所長 ノートを活用したアイデアマラソン発想法考案者であり、電気通信大学講師。現役時代は三井物産の商社マン。 企業の創造性トレーニングでは、ジャパネットたかたの全社員運動、アサヒビールでの研修などを続けている。独創性を命と考えている。

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音楽色々珍体験 その1 激突するステレオ音と脳の進化

 大学を卒業して、1971年、商社に入社して、寮に入った。
 部屋にはラジオもなかったので、当時の少ない給料の中から、私はヘッドホンと、アンプを購入した。もちろん月賦で支払ったが、カセットプレーヤーとFMチューナーは、自宅から持ってきた。
 スピーカーは京都の自宅に持っていたが、寮には持ち込まなかった。隣の部屋に聞こえる音では聞きようがなかったからだ。
 ヘッドホンはソニーの最新の形式だった。私は毎晩、そして、土日の休みでは、ヘッドホンを掛けて、ベッドに座って最大音でクラシックを聴きながら、本を読んでいた。強烈な音だった。左右の耳の穴から怒涛のように流れ込んだ音が、脳の中心で激突していた。


 ステレオヘッドホンで聞きつづけていると、左右の耳から入る音が、右脳、左脳に分かれた脳の中央部分、脳幹とか中脳とか、左右の脳をつないでいるコネクターの部分でぶつかるのを感じた(と思った)。


 左右の耳から入ってきた指向性のある大きな音のエネルギーが脳の中央部でぶつかることで、強烈な振動を起こしていたはずだ。私はステレオ音が脳に刺激を与えていると思っていた。その後、私は何か大きな勇気を得た気分になり、海外に出て行きたいという気分が倍増した。この勇気は脳の進化のおかげだと思っていた。当時、私は音楽で私の脳が進化した(かもしれない)と信じていた。またビジネスで私は悪い結果をしばしば理由もなく予測できた。自分で、自分のことを「ネガティブ・ニュータイプ」と思っていた。これも脳の進化のおかげだと思っていた。恥ずかしいからだれにも言わなかったが、私は信じていた。

 当時、電子レンジは無かった。のちになって、電子レンジの原理で、超音波でミルクを吹きこぼす体験をして、あの当時の信じていたことを思い出した。
(注 これはまったく医学的に根拠のない私一人の盲信ですので、決して真似をしないでください。真似をして、難聴が出てきても責任取れません)

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