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音楽珍体験 その8 私のお客よ
読むBizワクチン ~一読すれば身に付く体験、防げる危険~
音楽珍体験 その8 私のお客よ
アイデアマラソン研究所所長 ノートを活用したアイデアマラソン発想法考案者であり、電気通信大学講師。現役時代は三井物産の商社マン。 企業の創造性トレーニングでは、ジャパネットたかたの全社員運動、アサヒビールでの研修などを続けている。独創性を命と考えている。
当ブログ「読むBizワクチン ~一読すれば身に付く体験、防げる危険~」は、2015年4月6日から新しいURL「http://blogs.itmedia.co.jp/idea-marathon/」 に移動しました。引き続きご愛読ください。
音楽珍体験 その8 私のお客よ
バンコクを訪問して、会議に出席した後、私はタクシーに乗って、買い物に出かけた。タイの食品で、タイカレーペーストが大好きで、グリーンカレー、レッドカレーと何袋も買って帰り、自分でも料理して食べている。タイのタクシーは安い。料金をボる運転手もそんなに多くない。(タイ大好きの私だから)タクシーに乗るのもそんなに億劫ではない。タクシーの運転手は、ラジオかカセットを掛けっぱなしにして、渋滞のバンコクを走り抜けている。
ふっと聞いている曲が耳にひっかかった。「あれっ、このメロディ、いいじゃないか」私はそのメロディだけを繰り返して口ずさんで見たら、運転手が笑いながら、私の顔をみた。私は慌ててポケットからICレコーダーを取り出して、ラジオで放送されているその曲の後ろの方だが、録音はできた。
渋滞は続いている。ラジオで次の曲が始まった。これは好きじゃないな。そして次の曲。「あっ、これ良いな」もうICレコーダーを構えてラジオの曲をサンプリングした。こうして、巨大なショッピングモールに到着するまでに、タイの歌謡曲を4曲も収集できた。まったくタイ語を話せず、まったく意味も分からない。
「さて、これをどうする」とショッピングセンターを歩いていたら、CDショップがあった。
私は店に入っていった。赤い服を着たタイ人の若い女の子に、「すみません」と英語で話しかけたら、可愛いくせにもろに嫌な顔をした。外国人に英語で話しかけられて、彼女は英語が話せない。どうしようという顔、ひきつり始めた顔に、私はICレコーダーを取り出して、まず自分の耳にあて、その後、彼女の耳に向けたら、一瞬身を引いた。
私は彼女の耳にそっとICレコーダーを当てて、再生ボタンを押した。怪訝な顔は3秒と持たなかった。目が輝いた。彼女にICレコーダーを渡したまま、長い髪の毛の中のかわいい耳に当てて聞いている店員。私はICレコーダーを指さし、次に店内のCDを指さした。これで完璧に通じた。しかし、まだ曲名は分かっていないようだった。店員の同僚がやってきて、「どうしたの」と多分言っているのだろう。最初の子が、2番目の女の子の耳にICレコーダーを当てたら、こちらの顔も一瞬にして輝いた。「X,Y,Z」と分からないタイ語で叫んだら、2番目の子が私のICレコーダーを持ったまま、走った。曲名が分かったのだ。CDを見つけてきた。
そして私に渡そうとしたら、最初の女の子が持ってきた子の前に出て、「(タイ語だから分からないが)私のお客様だからね、あっち行ってよ」とCDとICレコーダーを取り上げた。
そして、店の端にあった椅子に私を丁寧に案内して、「(ジェスチャーで)お座りください」と言う。その後は、VIP扱いとなった。おかげで1枚程度、買おうかなと思ったところを2枚CDを買ってしまった。店員の可愛い顔の中に、怖い嫉妬の夜叉を見た。
母親だけに任せるな!母親に責任を取らせるな!
父親が全責任を取る。
幼稚園(3歳)から小学校(12歳)の父親主導による子育ての書
「父親だからできる子育てマネジメント」がキンドル化されました。
本書には、我が家で3人の子供たち(と一人のヨメサン)を相手に、「アイデアと工夫、好奇心とびっくり発想、継続と集中、笑いとルール」で育ててきたノウハウが詰め込まれています。私はすでに50冊ほどの本を出版してきましたが、本書には特に力がこもっています。自分のこどもたちのことですから。
(キンドル化 白根和味、表紙デザイン 山垣忍)
国語どうする、算数どうする。算数苦手ならどうする。漢字を読めるようにだけするには、読書を大好きにするには、親子の好関係を保つにはなどの工夫が満載です。父親が会社で仕事をうまくこなすように、アイデアマラソン式に子育ても楽しくしたい。これが願いです。ぜひともご一読ください。自信を持ってお勧めします。キンドル格安価格版ですが、キンドル以外のスマホでも読めます。今後は、ぞくぞくキンドル化を進めます。次はアイデアマラソンの関連の本をキンドル化する予定です。