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音楽珍体験 その17 音楽のいたずら
読むBizワクチン ~一読すれば身に付く体験、防げる危険~
音楽珍体験 その17 音楽のいたずら
アイデアマラソン研究所所長 ノートを活用したアイデアマラソン発想法考案者であり、電気通信大学講師。現役時代は三井物産の商社マン。 企業の創造性トレーニングでは、ジャパネットたかたの全社員運動、アサヒビールでの研修などを続けている。独創性を命と考えている。
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音楽珍体験 その17 音楽のいたずら
A君は、最近のコンビニや外食産業でのバイトテロの事件を聞くと、本当に、せせこましさを感じるという。
大昔になるが、京都で、大学卒業直前のA君と親友のB君は、どちらかの家に集まって、クラシック音楽やビートルズを聴きながら、ほぼ毎日夜遅くまで色々な話をしていた。
A君が、未だに覚えているのは、いくつかのイタズラ計画の立案のことだ。
(1)大文字を秋か春に点灯する計画
大文字は夏の一番蒸し暑い時に灯される。これをもっと別の日で、しのぎやすい時に灯したらどうだろうかという計画だった。A君は、友人の法学部の学生に、これを実行した場合にどのような罪になるかを調べさせたところ、放火から始まって、かなり大変なことになりかねないとの報告があったという。まして、大きな大文字の火をともすためには、かなりの人数を動員しなければならない。まして、周辺の山に火が移ったら、もうこれは天文学的賠償を請求される可能性もあるから、面白いでは済まなくなり、計画を実施しなかったという。これを実行していたら、人生が変わっただろう。
(2)カラヤンの楽譜
「楽壇の帝王」と呼ばれた指揮者ヘルベルト・フォン・カラヤンは、1989年に亡くなるまで、日本には11回公演のために来た。A君とB君が話していたころ、すでに5回ほど日本に来たころだった。
計画は、カラヤンの演奏の楽譜を、あらかじめ、すり替えるというものだった。オーケストラの団員が入ってきて、ぞろぞろ、ざわざわとしているころに、タキシードに固めた、Aか、Bが、すました顔をして、指揮者の台に行って、楽譜をすり替えるという計画だった。
その日の演奏予定の曲の最初の2枚ほどだけは、その曲で、あとはまったく別の曲の楽譜にしていたら、カラヤンはどうするだろうかと、A君とB君は話していた。
結論で言えば、タキシードもなく、高額のカラヤンの演奏会の入場切符を購入する資金もなく、満場の目撃者の前で、すり替えを行うのは、ちと恥ずかしいということで、無期限延期になった。目的がはっきりしないということもあった。ただ、A君もB君も、カラヤンは、そんなことに全く動じないで、指揮を続けるだろうということだった。
そして、まったくこのことを発表しないで、済ませるだろうとの読みだった。
(3)京都市内ステレオ効果
3つ目の計画は壮大だった。京都は東側、北側、西側と山があり、南側だけが抜けている。
その東側、北側、西側の3方に巨大なスピーカーを据え付けて、京都市内全域を音楽ジャックするという計画だった。曲目はローリングストーンズの"You can't get always what you want"という曲だった。これはローリングストーンズの曲の中で、最大規模の曲で、合唱団と一緒に進むスケールの大きな曲だった。
まず、何のために、こんな下らないことをするのか、目的が分からなかった。自己満足なのか、何なんだということを、A君もB君も自分でも納得できなかったという。巨大なスピーカーをどこから、どのように購入し、搬入するのか。3か所のスピーカーを、(当時はインターネットもなく)どのように同調させて、演奏するのか、さっぱり分からなかったという。
夢は、良く考えなくても、下らないものだったが、考えて議論をするのが楽しかった。
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