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旅の安全のための緊急提案

旅の安全のための緊急提案

樋口 健夫

アイデアマラソン研究所所長 ノートを活用したアイデアマラソン発想法考案者であり、電気通信大学講師。現役時代は三井物産の商社マン。 企業の創造性トレーニングでは、ジャパネットたかたの全社員運動、アサヒビールでの研修などを続けている。独創性を命と考えている。

当ブログ「読むBizワクチン ~一読すれば身に付く体験、防げる危険~」は、2015年4月6日から新しいURL「​http://blogs.itmedia.co.jp/idea-marathon/」 に移動しました。引き続きご愛読ください。


旅の安全のための緊急提案

エクアドルへの新婚旅行の日本人カップルが銃撃された。幸せの頂点から悲劇の底に突き落とされたこと、無残で悔しい。本当に可哀想だ。

私は過去約48年間に、20年間海外に生活し、50か国ほど、数百回海外を旅行してきたが、信条は、「治にいて、乱を忘れず」だった。易経・繁辞伝にある孔子のことばである。どんなに安全と言われるところであっても、日本国内と比較してはならない。

多くの場合、私は家内や子供たちも一緒だった。どんなに安全と言われるところであっても、空港からホテルに到着すれば、金品・貴重品は、全部ホテルの部屋の金庫か、フロントの金庫に預けてしまう。ホテルでは、その町の安全な地域、安全な時間をチェックした。ブランド品のハンドバックは、海外旅行では購入することはあっても、通りを持ち歩くことは控えるし、服装も質素にして、目立たないようにするべきだ。カメラを首からぶら下げることが、無断で写真を取れないイスラム国でも、強奪される目標になってしまう国もたくさんある。お金を持っている日本人観光客だからという理由ですら狙われる国もあるのだ。

 ましてや、タクシーには極端に注意していた。できるかぎり流しのタクシーよりも、ホテルの指定のタクシーを選んだ。ホテルのドアマンは、タクシーの番号を控えている国もある。ましてや白タクには絶対に乗ったことがない。そんなことをしていたら、私も今まで無事に済んだはずがない。
 海外では、強盗に遭った場合にも、抵抗しないで差し出せる現金は、裸で常にポケットに入れていた。


 もっと基本的なことでは、一般の観光旅行の限界として、いくつかの条件がある。宗教・反政府などの活動で、無差別の爆弾事件が頻発している国々、過去に外国人の誘拐事件が起こっている国々、更に麻薬関係の犯罪が多発している国々も訪問の対象から除外することが望ましい。米国でも、都市によっては非常に危険とされるところが沢山ある。さらに同じ都市の中でも、危険な地域と少し危険な地域が混ざっていたりする。とにかく、安全に訪問できる国々が減っている。世界がより危険になっているのに、日本人は好奇心から、他の人が行かないところへ、訪問しようとする。


 旅の安全は、私のこの「読むBizワクチン」の過去の記事を読んでもらえば、充分に伝わると思う。どこに行くのであっても、海外ならば、出発前に一読さえしてもらえば、確実に危険度が下がる。海外で被害に遭うのが多いのは何回か、海外を訪問した経験のある人だ。


このブログの過去のシリーズの海外旅行・出張危険回避講座。(一読さえすればリスクは最小、そしてあなたは、海外旅行のプロ)を読んでほしい。
安全な旅を楽しみ、無事に帰国してほしい。

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