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恐怖の餓死猫の恨み
»2011年2月16日
読むBizワクチン ~一読すれば身に付く体験、防げる危険~
恐怖の餓死猫の恨み
アイデアマラソン研究所所長 ノートを活用したアイデアマラソン発想法考案者であり、電気通信大学講師。現役時代は三井物産の商社マン。 企業の創造性トレーニングでは、ジャパネットたかたの全社員運動、アサヒビールでの研修などを続けている。独創性を命と考えている。
当ブログ「読むBizワクチン ~一読すれば身に付く体験、防げる危険~」は、2015年4月6日から新しいURL「http://blogs.itmedia.co.jp/idea-marathon/」 に移動しました。引き続きご愛読ください。
世界不思議体験 恐怖の餓死猫親子の恨み
日本に休暇で出かけて、ヨメサンと子供たちは日本にしばらく残り、私一人が先にサウジアラビアに帰国した。
バハレーンで一泊して、サウジアラビアの首都リヤドに到着したのが次の日の朝だった。自宅に到着したのは昼前だった。家族のいない自宅は寂しい。
私は極めて用心深いから、自宅には電子警報装置が外の扉だけでなく、家の階段から2階の寝室まで3段階で装着していた。20年間の海外生活で、泥棒が入られたことは一度もない。
家の中の6か所の電子警報を解除して、ミネラルウォーターでも飲もうと台所に行って、冷蔵庫の扉を開けようとしたとき、微かに何か嫌な臭いがした。
「あれっ」と、周りを見渡したが何もない。
慎重に臭いを嗅いでみると、地上から高さ1.5メートルほどの空中に、数センチほどの臭いの層がある。
私は臭いの元をたどっていった。それは勝手口の鍵穴から来ていた。勝手口を開けて、焼けつく外の左側に倉庫にしている扉があった。そこには日本食を保存してある。日本に出発する前に、きちんと閉じていったことをおぼえている。
倉庫の扉は閉まっていた。外から鍵も掛けていた。まさかと思いながら、倉庫の鍵を捻って、扉を開けたら、そこに猫のミイラがあった。メス猫で赤ちゃん猫が3匹お乳を吸っている状態で、一緒に死んでいた。
恐ろしいのは、母猫はいつ開けられるか判らない扉に向かって、牙をむき出して、口を開け、恐ろしい形相で睨んでいたことだった。
私が1カ月前に日本に帰国する時に、家の扉を全部閉めて行った時、すでに中で猫が子供を産んでいたのだろう。それを知らずに閉めてしまった。猫は缶詰を開けられるわけでなく、扉の内側は必死に削った後があった。哀れなのは、猫の死骸の横に、ネズミの尻尾が2本落ちていたことだ。ネズミは猫に丸々食べられてしまったようだ。
帰国直後に最悪のものを見て、気分悪いままに、私は床掃除のモップの反対側で、ミイラになったカリカリの猫をつついたら、猫の死体から何千匹ものウジ虫がワーと四方八方に動き始めて、これには仰天した。
私は近所のスーパーに飛んでいき、ゴミ用の黒いビニール袋、床磨き洗剤、漂白殺菌剤、殺虫剤などを買って、家に持ち帰った。
まずは、猫の死骸とネズミの尻尾を排除。顔に手ぬぐいを巻いて、中の日本食を全部取り出して、倉庫全体に殺虫剤を撒き散らし、ホースで床のウジ虫の死骸を全部洗い落し、床に洗剤を擦って、漂白剤を撒いて、更に擦って、掃除した。跡形もないようにするのに4時間も掛った。時差で頭がおかしいのに、更にこんな怖い目に遭って、最悪だった。
食欲もなくなり、夕食は何を食べたか覚えていない。早くベッドに入って寝てしまった。時差のためか、夜中の2時に目が覚めた。のどがカラカラだった。
私は台所に降りていって、電気も点けずに、手さぐりで、夕方造っておいた麦茶のボトルを冷蔵庫から取り出した。
その時だった。かすかに私はニャーと猫の鳴くのを聞いたのだ。←目撃、証言者無し。
私は体中ぞーっとした。それでも、台所の勝手口へ向かった。そこにあった懐中電灯を握って、勝手口の扉を開けて、左側の倉庫の扉をゆっくりと開けてみると、そこに黒い猫がいた。寝ぼけた私は仰天したが、良く見ると、猫の死骸の後が、倉庫のタイルに染みついていて、洗って濡れている時にはわからなかったが、乾いたら明確に猫のかたちを見せていた。
私はそれ以来、その倉庫を開かずの倉庫にした。確かに猫の声が聞こえた。
教訓 猫の親子には悪いことをした。私が十分に調べてから閉めればよかった。
日本に休暇で出かけて、ヨメサンと子供たちは日本にしばらく残り、私一人が先にサウジアラビアに帰国した。
バハレーンで一泊して、サウジアラビアの首都リヤドに到着したのが次の日の朝だった。自宅に到着したのは昼前だった。家族のいない自宅は寂しい。
私は極めて用心深いから、自宅には電子警報装置が外の扉だけでなく、家の階段から2階の寝室まで3段階で装着していた。20年間の海外生活で、泥棒が入られたことは一度もない。
家の中の6か所の電子警報を解除して、ミネラルウォーターでも飲もうと台所に行って、冷蔵庫の扉を開けようとしたとき、微かに何か嫌な臭いがした。
「あれっ」と、周りを見渡したが何もない。
慎重に臭いを嗅いでみると、地上から高さ1.5メートルほどの空中に、数センチほどの臭いの層がある。
私は臭いの元をたどっていった。それは勝手口の鍵穴から来ていた。勝手口を開けて、焼けつく外の左側に倉庫にしている扉があった。そこには日本食を保存してある。日本に出発する前に、きちんと閉じていったことをおぼえている。
倉庫の扉は閉まっていた。外から鍵も掛けていた。まさかと思いながら、倉庫の鍵を捻って、扉を開けたら、そこに猫のミイラがあった。メス猫で赤ちゃん猫が3匹お乳を吸っている状態で、一緒に死んでいた。
恐ろしいのは、母猫はいつ開けられるか判らない扉に向かって、牙をむき出して、口を開け、恐ろしい形相で睨んでいたことだった。
私が1カ月前に日本に帰国する時に、家の扉を全部閉めて行った時、すでに中で猫が子供を産んでいたのだろう。それを知らずに閉めてしまった。猫は缶詰を開けられるわけでなく、扉の内側は必死に削った後があった。哀れなのは、猫の死骸の横に、ネズミの尻尾が2本落ちていたことだ。ネズミは猫に丸々食べられてしまったようだ。
帰国直後に最悪のものを見て、気分悪いままに、私は床掃除のモップの反対側で、ミイラになったカリカリの猫をつついたら、猫の死体から何千匹ものウジ虫がワーと四方八方に動き始めて、これには仰天した。
私は近所のスーパーに飛んでいき、ゴミ用の黒いビニール袋、床磨き洗剤、漂白殺菌剤、殺虫剤などを買って、家に持ち帰った。
まずは、猫の死骸とネズミの尻尾を排除。顔に手ぬぐいを巻いて、中の日本食を全部取り出して、倉庫全体に殺虫剤を撒き散らし、ホースで床のウジ虫の死骸を全部洗い落し、床に洗剤を擦って、漂白剤を撒いて、更に擦って、掃除した。跡形もないようにするのに4時間も掛った。時差で頭がおかしいのに、更にこんな怖い目に遭って、最悪だった。
食欲もなくなり、夕食は何を食べたか覚えていない。早くベッドに入って寝てしまった。時差のためか、夜中の2時に目が覚めた。のどがカラカラだった。
私は台所に降りていって、電気も点けずに、手さぐりで、夕方造っておいた麦茶のボトルを冷蔵庫から取り出した。
その時だった。かすかに私はニャーと猫の鳴くのを聞いたのだ。←目撃、証言者無し。
私は体中ぞーっとした。それでも、台所の勝手口へ向かった。そこにあった懐中電灯を握って、勝手口の扉を開けて、左側の倉庫の扉をゆっくりと開けてみると、そこに黒い猫がいた。寝ぼけた私は仰天したが、良く見ると、猫の死骸の後が、倉庫のタイルに染みついていて、洗って濡れている時にはわからなかったが、乾いたら明確に猫のかたちを見せていた。
私はそれ以来、その倉庫を開かずの倉庫にした。確かに猫の声が聞こえた。
教訓 猫の親子には悪いことをした。私が十分に調べてから閉めればよかった。