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夢シリーズ まだ絶対にある大金鉱

夢シリーズ まだ絶対にある大金鉱

樋口 健夫

アイデアマラソン研究所所長 ノートを活用したアイデアマラソン発想法考案者であり、電気通信大学講師。現役時代は三井物産の商社マン。 企業の創造性トレーニングでは、ジャパネットたかたの全社員運動、アサヒビールでの研修などを続けている。独創性を命と考えている。

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夢シリーズ まだ絶対にある大金鉱

 ネパールのカトマンドゥに4年半滞在中、シンズリ川で何度かラフティング(ゴムボートの川下り)を何度か体験した。真っ青の空の下、やや増水したシンズリ川は、そんなにきつい難所は少ない。流れが急なところは、みんなでオールを揃えて、乗り越えるが、流れのゆったりしたところだと、川に飛び込んだり、うとうとしたり、気分は最高だ。

 ふっと見ると、川岸で、老婆が洗濯......ではなく、何か、超小型の船のような木の枠で仕事をしている。年配の女性が、近くに家も無いところで、仕事をしているのが目立った。
「あれは、何をしているのか」と、ラフティングのガイドに尋ねると、
「ああ、砂金を採っているのです」
我々ボートピープルは、一気に盛り上がった。
「ええっ、この川は砂金が出るんだ。見に行こう、見に行こう」とゴムボートを急停止。老婆のところに見に行った。

 老婆はガタガタのスコップで、川岸の砂を、木枠の端にすくって、そこに水を流し、大きな石ころから、何度も小さな砂まで、川に戻して、最後に木枠の底にうっすらと残った細かい砂に、丁寧に、手で水を掛けて砂を流していくと、一回の一連の作業で、0.1ミリ程度かそれ以下の砂金が最後に2粒か3粒残る。一回の砂洗濯に15分ほど掛って、それで2粒の細かなキラリだ。星で言えば、十六等星程度のきらりである。

 それでも、一週間こまめに続けて、炭火の上で溶かして、固めれば、大き目の丸めた鼻くそ程度になり、最低限の生活の足しになるという。
「どんな金なのか?」と尋ねると、老婆が大事に新聞紙に包んだ金粒を2つ見せてくれた。
「これがいくらくらいになるの?」って、尋ねた。先に買いたいと言わないところが、私の巧妙なところ。
老婆は、売れる値段をネパールルピーで言った。
「じゃ、それに少し載せて、その2粒を買うよ。良い記念だ」と、購入してきた。それが写真の2粒の金塊状金粒である。我が家のミニ宝記念である。

DSCF9305.jpg
 金の粒の周りの砂のようなものは、砂金と砂の混合である。 

 シンズリ川の源泉はヒマラヤにあるが、すでに何百という小さな川が集まってシンズリ川になり、それが数千キロ流れると、ガンジス川になる。

 老婆の砂金探しから分かるのは、ヒマラヤのどこかに、砂金のもとになる金山があるということだ。シンズリ川の川底の砂金の有無を、探しながら、上流にさかのぼっていけば、どこかの支流から砂金が流れ出ているのが分からないかと、私はゴムボートの上で夢した。もちろん何か所も、何本もの川からも砂金は出るのだろうが、ネパールのように貧しい国も、もっと調査をすれば、様々な地下資源があるに違いないと思う。

日本だって、そうだ。

 私には向こう人生の30年間の計画がある。最初のアイデアマラソン発想法の拡大がどんどん大きくなり、忙しくなって、第二ステップになかなか進んでいかないのが現状だ。5つほどのステップの最後が実は金鉱開発だ。日本にはまだ世界有数の金鉱があると考えている。それは海底金山である。

 佐渡の金山も掘り尽くしたことになっているが、では、佐渡島の沖合の海底はどうなのか。佐渡の島に世界有数の金鉱があったことで、その近くの海底に金山がないはずがない。つまり絶対にあると思う。数百メートルまでの海底までいけば、佐渡周辺に、金鉱脈があると考えている。

 佐渡の金山は、すでに完全に廃鉱になっているが、島の部分だけに金鉱が終結したとは、思い難い。そもそもなぜ、佐渡島に金が集まったのだろうか?この辺りを調べて欲しい。海洋調査船「地球」ほど、大がかりでなくても、もっと小型でも海底の金鉱を探せるだろう。

 調査だけでも、数十億のお金が掛るだろうが、一気に日本をリッチにするには、金鉱を探すのはベストだと思う。