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緊急提言 このごろ都に流行るもの
読むBizワクチン ~一読すれば身に付く体験、防げる危険~
緊急提言 このごろ都に流行るもの
アイデアマラソン研究所所長 ノートを活用したアイデアマラソン発想法考案者であり、電気通信大学講師。現役時代は三井物産の商社マン。 企業の創造性トレーニングでは、ジャパネットたかたの全社員運動、アサヒビールでの研修などを続けている。独創性を命と考えている。
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緊急提言 このごろ都に流行るもの この種類のお店だけか!
昨日、品川駅を降りてタクシーに乗りかけたら、下のような紙きれを拾った。
自分のブログに掲載はと戸惑ったが、何とか勇気を出して、このブログに貼りだしてみた。
このごろ都に流行るもの
品川駅高輪口を降りて、品川プリンスへ向かおうと、横断歩道で止まると、正面に白亜の殿堂が突然現れた。これは何なんだと、工事のオジサンに尋ねたら、「パチンコ屋さんです」という。
「わあ、こんなところにパチンコ屋さんができるのか」と愕然としたが、なるほどこれですべて品川駅前紛争の真相が読めた。パチンコ屋さんができるということを知っていたなら、大好きな品川を守るためにも、あの紛争に参加していたかもしれない。
「パチンコ屋さんなんだ」
品川プリンスの首飾りのような急所、新幹線と将来のリニアのターミナルの降りたところに、パチンコ屋さんを開く計画を立てた賢い人がいる。
それが旧のホテルとそこに入っていたたくさんのお店を合法的に追い出し、ちかくに学校とか病院が無いこと、ましては住んでいる人もいなくて、合法で、だれも止めることができないとしって、さらにまわりの企業は上品で一切文句を言わないことをすべて見越した賢い人がいる。
もうかるなら、何でもするという論理だ。急いで認可を取り、だれも知られないように大至急完成させて、大至急開店させ、既成事実にしようとしたすごく賢い人がいる。
24時間、ガードマンを二人立たせて、「ぜったいに守れ」と指示している賢い人がいる。
都知事が節電でパチンコ屋さんを攻めたが、品川の真正面でも、合法なんだから、誰も止めようがないのか。外国人が多数、羽田や成田から到着して、品川駅を出たら、
「あっ、あれは何だ」と驚くのが目に浮かぶ。
ましてや、毎朝の開店の前に、数十人がよい席を取るために並ぶのをみて、外国人は、「これは何だ。美術館か、図書館か。朝から勉強をしようという人たちか」と誤解してくれるのを祈っている。
まさか、「朝からばくち場に入るために、並んでいるのですよ。、それがフィンガー・プロフェッショナルな人たち」という説明はしたくない。
地域に住民はいない特等地。
「パチンコ屋さんしか新規の進出ができない世の中になってしまったのか」
外側のネオンはまだ点灯していないが、点灯すればみんな仰天するほとのケバだ。下から上への照明も準備ができている。WingもPrinceもふっとぶ。点いていないと、何とかホテル風にしてあるところが、品川駅前のパチンコ屋さんの工夫なのか。世の中には、パチンコ屋さんを見て、気分が乗らなくなる、悲しく感じる種類の私のような人種もたくさんいるはず。
都営も営団も、車内にはパチンコ屋さんの宣伝が溢れているので、減収を恐れて、何も言えない。同じようなことが、JRも京浜急行にも言えるのだろうか。これらが黙認したのだから、やはり企業は、社会へのオピニオンを持てないのだ、文句を言えないのだろうなあ、水族館だの、映画館だの、品プリの星もこれで2つほど落ちるだろうなあと思ったのは、私だけだろうか。
この高輪口の最初のパチンコ屋さんは、最初の成功事例として、その業界ではみなされて、次の店、その次の店が次々に国道沿いに作られることになるだろう。国道は、パチンコ屋さんのネオンで輝き、今までは静かで地味だった、何もなかった、落ち着いていた品川の街は大きく変化していくことになる。
たった一軒のパチンコ屋さんで、品川の顔が大きく変わるのだ。品川を通る人達がよく黙っているなと不思議でしかたがない。今日、見ていたら、誰もがこれは何のビルだと覗いていた。そこに張り紙が
一玉4円パチンコ!
かんべんしてくれ!
もう開店は近い。入り口の電気がついている。都知事でも阻止はできないのだろうなあ。 私は敗北感でいっぱいだ。
紙きれの実名は伏せよう
こんな紙きれは掲載したくなかった。ああ、嫌だ、嫌だ。